
ロンドンのテムズ川の川岸にて、奇妙な物体が漂着して話題になった。
Wappingの近くの川岸に鎮座するのは茶色く変色した奇妙な球体。いったいどこから来たのか、正体が何なのか解らず様々な憶測を呼んでいた。
急に出現した丸い球体と言えば、人工衛星等の破片や部品の一部が落ちてきたということも考えられる。しかし多くの人々が気にしていたのはこの物体が不発弾ではないかという可能性についてだった。
戦争が終わってから約75年経つ今日でも、地中から不発弾が出てくることは度々ある。度重なる空襲にあったイギリスでは各地で頻繁に不発弾が見つかること、また形状が典型的な爆弾に見えることもあって、多くの人々が爆弾ではないかと考えていたようだ。そのため、この不思議な物体を見て、警察に不発弾ではないかと実際に通報した人も少なくなかったという。
管轄の警察は現地を訪れ捜査を行ったところ、意外な正体が判明した。この物体はまったく危険なものではなく、なんと巨大なクリスマスツリーのオーナメントだったのである。
恐らく大きなツリーや施設で用いられるプラスチック製のオーナメントだと思われるとのこと。プラスチック製品の投棄が自然や野生生物に悪影響を与えることは事実だが、少なくとも何らかの直接的な被害が起きることはないようで、ロンドンの人々も一安心したようだ。
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‘Unexploded device’ on River Thames in London turns out to be Christmas decoration
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©Tower Hamlets Police