
2005年にアメリカで製作された映画『グリズリーマン』。この映画は約12年に渡り、アラスカでグリズリー(ヒグマ)の保護活動をしていた活動家・ティモシー・トレッドウェルを追うドキュメンタリーで、第31回ロサンゼルス映画批評家協会賞、第21回インディペンデント・スピリット賞など名だたる数々の賞を受賞している。
そして、このラストシーンは映画史上に残る「衝撃シーン」として有名である。
なんと、主人公であるトレッドウェルがグリズリーに襲われ、死亡するシーンが撮影されていた。
関連動画
Grizzly Man (2005) Official Trailer – Werner Herzog Documentary HD
トレッドウェルと彼の恋人は、2003年8月10日、多くのグリズリーが保護されているアラスカ州にあるカトマイ国立公園へやってきた。彼はこの公園で年老いた一頭のグリズリーに注目。彼ら一行は川で鮭を捕獲するグリズリーを撮影した後、テントへと戻ったが、その際、後ろからグリズリーがやってきて襲われてしまった。
トレッドウェルは自身が保護活動をする立場から、銃や熊の嫌がるスプレーの類を一切所持しなかったことから、恋人もろともグリズリーの襲撃に遭ってしまったのである。
実は、この時、トレッドウェルは持っていたビデオカメラを回し続けていた。レンズ部分にはキャップが付いていたために、その場の衝撃映像はないが、トレッドウェルおよび恋人が熊に食べられ、死んでいく断末魔の叫び声が収録されていたという。
映画本編ではこの音声は公開されていないが、映画の公開後、インターネットで『グリズリーマン最後の音声』なるタイトルの動画が共有サイトに投稿された。この動画(最下段)には熊に襲われたらしき男女の叫び声が収録おり、「これこそグリズリーマンでカットされた音声である」という説明文が入っている。
なお、この動画は当初、映画会社から流出したものではないかと思われたが、近年では誰かがイタズラ目的で製作したものではないかというフェイク説もあるという。
【視聴要注意】WARNING GRAPHIC, (GRIZZLY MANS final moments)
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
画像『Grizzly Man』