「馬鹿」の語源、史記の趙高の敵味方を識別する謀略に由来?





馬鹿という言葉の語源は、諸説あるのだが、高校時代に筆者は以下のような話を漢文読解の授業で聞いた。史記に記述のある「指鹿為馬」の故事に由来とする説があるそうだ。

秦の宦官・趙高は、人気漫画「キングダム」に登場している人物だが、始皇帝が作りあげた秦帝国を私物化し、滅亡に追いやった極悪人である。始皇帝の5度目の巡行に同行し、旅先で始皇帝が死んだ後は、その死をひたすら隠し、後継者であった太子の扶蘇を自決に追いやり、末子の胡亥を傀儡として二代目皇帝に即位させた。

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項羽や劉邦が秦に迫っている時、胡亥を殺害して自らの延命を図るにあたり、群臣のうちで己の味方と敵を判別するためある策略を考えた。胡亥の前に鹿を連れてこらせ「珍しい馬を連れて参りました」と説明した。胡亥が「鹿でないのか?」と質問すると、趙高は左右の群臣に「これは馬に相違ないな」と聞いた。すると、趙高を恐れる人間は口を揃えて「馬です」と同意した。勇気を振り絞って「これは鹿です」と答えたものは処刑してしまった。

この故事から「馬鹿」という言葉が生まれたとされているが、中国語では「馬鹿」を「バカ」と発音しないことから、あくまでこれは後付けの説だと言われている。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像『キングダム 54 (ヤングジャンプコミックス)





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