「平成の空気」缶詰、ついに発売!元ネタはあのレジェンド漫画?





平成時代もいよいよ終わりに近づいた4月後半、岐阜県のある地区がユニークな商売をはじめたと話題になっている。

2019年4月22日、岐阜県関市は、元号が令和になる記念として「平成の空気」を入れた缶詰を発売した。中身は空気だけであるが、岐阜県関市には「平成」と書いて「へなり」と読む地区があり、平成缶の中には平成地区で採れた新鮮な空気と平成時代に製造された5円玉を入れて販売するという。価格は税込み一缶1080円。600個の限定発売だという。




なお、缶の中身はただの空気(と5円玉)のため、やや強気な値段な気もするが、来週4月30日を過ぎてしまえば、物理的に平成の空気は吸うことができなくなるために個人の考えようによっては貴重なものかもしれない。

さて、この平成缶詰だが、この商売を予言していたと思わしき、作品がある。それは、藤子・F・不二雄氏の金字塔である『ドラえもん』だ。

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ドラえもんのコミックス26巻に「空気中継衛星」というエピソードがある。その内容というのが、スネ夫がハワイで「ハワイの空気が入った缶詰」をおみやげを買ってきて、のび太たちに自慢する。すると、のび太は興味本位で缶を開けてしまい、スネ夫は「開けたらそれっきりじゃないか!これは缶のまま楽しむものなんだ!」と激怒。のび太はドラえもんに泣きつき、衛星から空気を入手できる「空気中継衛星」を使って事なきを得る……というのが大まかなストーリーである。

空気を入れただけの缶詰が商売になる。そして、その缶詰を大切の保管する人間もいる……という物質主義をやんわりと皮肉った『ドラえもん』である。

さて、ATLASでも紹介したように、『ジョジョの奇妙な冒険』や『14歳』、そして水木しげる作品や手塚治虫の『火の鳥』など、優れた漫画は預言書の役割を果たすことがあるというが、どうやら『ドラえもん』も例外では無さそうだ。

関連動画
「平成の空気」を「令和」に 手作り缶詰1080円で・・・(19/04/23)

(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

(追記:2019年4月27日、山口敏太郎)
※空気の缶詰は数十年前から、富士山など観光地に置いて、「〇〇の空気」と言う商品名で販売されていた。

画像『ドラえもん (26) (てんとう虫コミックス)


 

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