
ある団体が「地球を訪れるエイリアンを歓迎するための大使館を建造するよう」各国に働きかける声明を出して話題になっている。
その団体とはラエリアン・ムーブメント。1974年にクロード・ボリロン(現ラエル)氏によってフランスで設立された一種の宗教団体で、地球や人類はエロヒムという地球外知的生命体によって科学的に創られたと考えており、エイリアン及び教祖のラエルを信仰している。
そんなラエリアンが、エイリアンを外交的に迎えるための大使館建設と国際会議の開催を国連に提出しようとしているのだとか。地球外知的生命体とその文明が地球の人類と初めて遭遇した際、彼らが平和的に歓迎されるためにも大使館の設立することは必要だと団体は説明する。
教祖のラエル自身も、この意識を高めるために4月の最初の土曜日を「ET大使館記念日」にすると宣言もしている。そしてラエリアンは「外交大使館に関する任意議定書」と題した外交関係に関するウィーン条約の新しい議定書の締結を議論する国際会議の開催を国連に要請するつもだという。
一連のプロジェクトでラエルを支援してきたダニエル・ターコット氏は次のように語る。
「現在、ますます増え続けるUFOの目撃例や複雑なミステリーサークルの出現を通じて、地球外知的生命体が私たち人類と公式に接触するために準備しているのはほぼ間違いないと言えるでしょう。この事実に対して多くの国が関心を示し、国連が動くことで多くの人が地球外知的生命体とその文明について考えてくれるようになるだろうと考えています」
これまでもラエリアン側は教義に基づいた突飛な主張をして世間を騒がせることがあった。過去にはクローン人間を生み出すことに成功したと主張して話題になったことがある。
果たして、今回の主張はどこまで本気なのだろうか。海外のUFO研究家を中心に彼らの動きに注目が集まっている。
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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