SF小説を超えたハイテク!NASA、飛行中にトランスフォームする飛行機を開発





アメリカ航空宇宙局(NASA)は飛行中に変形する能力を持つ飛行機を開発したと発表した。

NASAは、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者と協力して、空の旅をより効率的にすることができる新しいジェットの開発に成功したという。飛行機は頑丈だが柔軟性を備えた特殊な構造を持つ翼を持っており、飛行中に空力的に合った形状へ変形することを可能にしている。

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翼は標準的な翼よりもはるかに軽く、ラティスフレームワークで作られているため、密度は1立方メートルあたり5.6kgとなる。参考までに、通常の飛行機の翼の密度は立方メートル当たり約1,500kgだ。このより軽量化された構造はフライトにおける費用対効果をより良くするだろうと科学者は語る。




カリフォルニア州NASA AmesのNicholas CramerおよびSmart Materials and Structuresに掲載されたこの新型飛行機開発研究に関する論文の共同執筆者は、次のように述べている。MITのビット・アンド・アトムセンターの大学院生、ベンジャミン・ジェネット氏は次のように述べる。

「この飛行機の翼の剛性は従来のものと同じですが、密度は約1000分の1以下であり、好きな形にすることができます。ほとんどの航空機が同じ形状なのは費用対効果のためであり、最も効率的な形というわけではありません」

NASAが製作した試作品は5メートルあり、一人で座ることができるという。




現在は試作機のみだが、将来的には大量生産することでより安価に作成することができると研究者たちは語る。なお、ボーイング社の構造研究者、ダニエル・キャンベル氏はこの研究には関与していないと述べた上で以下のように語っている。

「この研究は飛行機にかかるコストを削減し、大きくて軽量で頑丈な構造の性能を向上させる見込みを示しています。最も有望な近い将来の用途は、宇宙で用いられる機器や構造物への利用でしょう」

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画©NASA / Warthog Defense / YouTube


 

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