姿を変えて現代にも生息している?妖怪「算盤坊主」





 算盤坊主は京都府船井郡西別院に伝わる妖怪で、小僧のような姿をしており、夜に寺や神社で算盤をはじくぱちぱち言う音やジャラジャラいう音をさせるという妖怪。取り立てて悪さをするわけではなく、奇妙な音を立てて人を驚かせるだけのものだったようだ。

 昔、亀岡市の西光寺近くにあったカヤの樹の下に坊主の姿で現れ、算盤をはじくものが出たとされ、また西光寺の隣にある素盞嗚神社の境内の大木の下にも、深夜に算盤の稽古をする少年の姿のものが出たと言われ、こちらは「算盤小僧」とも呼ばれていた。




 正体は狸であるとも、かつて計算を間違えて和尚に叱られ、カヤの木で首を吊って自殺した小坊主の霊だとも言われていた。また、西光寺の開祖である萬安和尚が幼い頃に人知れず勉学に励んでいた様子を見た人が、妖怪と勘違いして生まれたものではないか、とする説もある。

 最近の怪談で、夜中に誰もいないオフィスでキーボードを叩く音がする、などの話があるが、これもまた姿を変えた算盤坊主と言えるかも知れない。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©写真素材足成





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