
2019年3月19日、ゲーム制作会社のマイティークラフトは、ニンテンドースイッチの麻雀ゲーム『スーパーリアル麻雀PV』の配信を停止したと発表した。
本作は勝敗によって美少女キャラクターたちが衣類を脱でいく、いわゆる「脱衣麻雀」ゲームだが、完成度が高いということでコアなファンが付き、2003年以降は脱衣要素を無くした新作が作られるなどしている。
今回、配信中止となったのは、1996年にセガサターンから発売されたシリーズ第5弾の移植版なのだが、2019年に新たに配信されるとのことで、際どいシーンには全てモザイク処理を行い再発売。しかしながら、何かの手違いによりセクシーシーンを隠すためのモザイクが薄くなってしまい、この度の配信中止となったようだ。
過去に販売された媒体で同様の配信停止トラブルには過去にもいくつか前例がある。もっとも有名なのが2016年に発生したアニメ『ドラえもん』のDVD回収事件であろう。
2016年4月23日、小学館は同社が発売したDVDに収録された『ドラえもん』テレビシリーズの作品中に、「児童向けアニメーションにはふさわしくない言葉が書き込まれていることが分かった」と発表し、販売済みDVDの回収・交換を行った。小学館によるとDVDに収録された「一生に一度は百点を」という作品中にて、当時の動画スタッフが勝手に記入したと思われる「不適切ないたずら書き」が含まれていて、発売後に発覚したことから回収となった。
その「いたずら書き」というのが、のび太がノートに記載していた「交流回路で消費される精力」「交尾回路で消費される電力」「負荷がコンドームーのとき」という、実にバカバカしい文字の羅列であった。
これらは動画スタッフたちが、視聴者達に気づかれないほど小さく書いた文字で、当時はなんの問題にならなかったが、時代が進み、DVDの解像度により細部まで見ることのできる視聴者が増えたことから、改めてこのイタズラが発覚した。
『スーパーリアル麻雀PV』も『ドラえもん』も製作された時代であればスタッフ内のお遊びで済んだのだが、画像の鮮明化という技術革新の賜物により問題視されることになってしまったのである。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像『スーパーリアル麻雀PV』