
1997年神戸市須磨区において、14歳の少年A(酒鬼薔薇聖斗=サカキバラ) が連続殺人事件を起こし、日本中に衝撃を与えた事は今も記憶に鮮明である。少年は医療少年院に収容され精神面での治療が行われたと言われているが、果たして本当に完治したのであろうか。
出所後、彼が作り上げたホームページには精神面でのアンバランスさをうかがわせる奇妙なイラストが掲示されたり、自己陶酔丸出しの著書「絶歌」を発表したり、まともな人間になったとは思えない行動が目につく。
あくまで都市伝説レベルの話ではあるが、すでに中年となった酒鬼薔薇聖斗は、仕事に就こうにも元々彼が酒鬼薔薇聖斗であったたことがバレてしまい、職場を転々としている日々が続いているようだ。事件直後は彼の妹や母親も住む場所を転々としており、家族も酒鬼薔薇聖斗の犯罪により人生を狂わされてしまった。
そんな酒鬼薔薇聖斗を神のように崇める連中が少なからず存在する。法務省や公安警察はすでにマークしているが、10数人のグループが、酒鬼薔薇聖斗をカリスマとして信仰しており、彼の放浪生活のバックアップをしているらしい。酒鬼薔薇聖斗の崇拝者として思い出される犯罪者は、ネオ麦茶と言う少年であり、西鉄バスジャック事件を起こしている。この人物なども精神治療中に酒鬼薔薇聖斗に会いたがっていたと言う説もあり、酒鬼薔薇聖斗を中心に猟奇事件を起こすカルトグループが形成されていると指摘されている。
酒鬼薔薇聖斗がホームページを制作した時、その意図がながらく謎であったが、全国に散らばる信奉者を集めるためであったと今では推測されている。ホームページは削除されたものの、LINEやメールにより全国の信者たちは、酒鬼薔薇聖斗と連絡を取り合っており、模倣した事件が発生する可能性もあり得る。
既に酒鬼薔薇聖斗が少年の生首を晒した中学校において、模倣事件が起こっている。2017年4月9日、カラスの生首が木の枝にさらされると言う事件が発生しているのだ。公安警察によると信奉者グループによる犯行と見ているが、決定的な証拠は上がっていない。事件から20周年ということでお祝いの儀式をしたとみられているわけだ。
酒鬼薔薇聖斗を神として崇める連中からすれば神戸のあの中学校は、聖地以外の何物でもない。ここ20数年で発生した全国の猟奇事件のうち何割かは、酒鬼薔薇聖斗を崇拝する連中の手による可能性はあり得る。やつらの祭りを許してはならない。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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