奄美大島に住む妖怪「ケンムン」





 妖怪「ケンムン」は、別名「ケンモン」とも言う。奄美群島に伝わる妖怪であり、さいきんでも目撃されているし、足跡の写真も撮影されたりしている。

 元々は人間だったという説があるが、体全体が黒か赤い毛でおおわれている。頭にはお皿があり、水あるいは油が入っており、髪型はおかっぱである。よだれには、リンがまじっているとされており、夜になると青く光るそうだ。




 これらの特徴から「河童」や沖縄妖怪「キジムナー」と姿や性質が似ており、なんらかの関係がある妖怪だと考えられている。魚や貝を好んでおり、「キジムナー」と同じく漁が上手いため、仲良くなると大漁になるが、お礼に魚の目玉を欲しがるという特徴があるそうだ。

 ケンムンには奇妙な伝説も残されている。

 かつて第二次世界大戦後に、米軍の命令で奄美大島に刑務所が作られることになった。その際、ケンムンの家といわれた大きなガジュマルの森が切られてしまった。




 この時人たちは、「マッカーサーの命令だ」といいながら、ガジュマルの木を切った。その後、不思議とケンムンの姿が見えなくなってしまったため、ケンムンがアメリカにいったという話が流れた。  
 
 その後、マッカーサーが亡くなったあと、再びケンムンが目撃されるようになった。そのため「家を切り倒された復讐に行ったのではないか」とする噂が流れたのだそうだ。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©ウィキペディア 「水蝹〔ケンモン〕 カワタロ ヤマワロ」 ―『南島雑話』(奄美博物館蔵)より


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