
山の中で人間に呼びかける妖怪。
人間の声で「おーい」という声が聞こえる。この声に惹かれて声の主を探し回ると、川に落とされてしまうと言われている。
この声は妖怪「カバケ」の仕業であり、無視するとよい。しばらく声はついてくるがそのうち聞こえなくなる。「河童化け」がなまって「カバケ」となったと言われている。山のふもとの川で見つかる遺体は妖怪「カバケ」の犠牲になった結果だと言われている。
山口敏太郎の見解である。
「かっぱ」は必ずしも川や湖に住む者ではない。海に「かっぱ」は住んでいる。もちろん山にも「かっぱ」の仲間が棲んでおり、これを「カベッケ」と呼ぶ。
この「カバケ」も「カベッケ」と関連があるのであろう。登山をする愛好家の間では有名な話である。
関連動画
山と山里の怖い話・不思議な話 その2―山にまつわる怖い・不思議な話「雷鳥一号氏の話」より―
他にも現在アトラスで収集している現代妖怪は次のようなものがある。「八尺さま」「めかぁ猫」「むしゃくるさま」「口裂け女」「ミカサ」「テンポポ様」「挑戦ババア」「ゴム人間」「コイヌマ様」「笑い女」「包丁さま」「顔野菜」「蓑坊主」「白ん坊」「ヒサル」「朽縄さま」「ムシリ」「とわとわさん」「隙間さん」「人面犬」「のどかみさま」「アカマネ」「ぐにゃぐにゃおばさん」「トイレの花子」「大根さん」「口裂けヨン様」「えんべさん」「ヒギョウさま」「ミヤウチさま」「おっぺけ様」「ヒザマ」「福鼠」「やまけらし様」「ヤマノケ」「嫌われ虫」「こだまさん」「つくし鬼」「サンコーさん」「さにゃつき」「クロスマさん」「ワニ喰いワシ」「つちおばけ」「ヒデキ」「アガザル」「三四郎」などである。
出典:山と山里の怖い話・不思議な話 その2―山にまつわる怖い・不思議な話「雷鳥一号氏の話」より―
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
イメージ画像©写真素材足成