「テンソウメツ」と言いながら女性に憑依する、山の妖怪・ヤマノケ





山の妖怪「ヤマノケ」は、「テンソウメツ」と言いながら山の中を移動する。ウルトラマンに出てくるジャミラのように首がなく、胸にあたる部分に顔がついている。一本足の姿で手を無茶苦茶に振り回しながら、跳ね回る。

女性に憑依する妖怪であり、憑かれると正気を失ってしまい、もし49日を過ぎてもヤマノケが身体から離れないと一生そのままだという。ヤマノケが憑依した直後は「入れた、入れた」と喜ぶらしく、しばらくすると「テンソウメツ」とひたすら呟くらしい。憑依された女性を違う女性に近づけると、その女性も「ヤマノケ」に憑かれてしまうので、憑依された女性は寺などで隔離するのがベストだといわれている。




以下は山口敏太郎の考察である。

首がなく胸のあたりに顔がついていると言う形状は中国の神である「形天(けいてん)」を彷仏とさせる。また、一本足でぴょんぴょんと跳ね回る様子は、「一本タダラ」に代表される山の妖怪そのものである。

投稿者が娘と一緒に山でドライブ中、ヤマノケ」に遭遇した話は、実は田代峠がモデルであると言う指摘もある。ヤマノケとは「モノノケ」の類であり、「山の怪(ヤマノケ)」ということではないだろうか。 どちらにしろ民俗学的設定を踏まえてよく出来たフォークロアである。

関連動画
【怪談】ヤマノケ(テンソウメツ)【朗読】

他にも現在アトラスで収集している現代妖怪は次のようなものがある。「八尺さま」「めかぁ猫」「むしゃくるさま」「口裂け女」「ミカサ」「テンポポ様」「挑戦ババア」「ゴム人間」「コイヌマ様」「笑い女」「包丁さま」「顔野菜」「蓑坊主」「白ん坊」「ヒサル」「朽縄さま」「ムシリ」「とわとわさん」「隙間さん」「人面犬」「のどかみさま」「アカマネ」「ぐにゃぐにゃおばさん」「トイレの花子」「大根さん」「口裂けヨン様」「えんべさん」「ヒギョウさま」「ミヤウチさま「おっぺけ様」「ヒザマ」「福鼠」「やまけらし様」などである。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

イメージ画像©PIXABAY




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