猪にまたがる陽炎の神様「摩利支天」と徳大寺





今年、2019年の干支は亥。猪となり、十二支が一周する形になる。

十二支の中でも猪を大きく取り上げ、祀っている寺社仏閣は珍しいものになるが、仏教では猪に乗った姿をした仏様が存在している。それが「摩利支天」だ。

摩利支天は古代インドの女神マリーチが仏教の守護神である天部の一柱となったものであり、元来は女神であったが男神や三面六臂または三面八臂で月と猪に乗る姿などで表現されることもある。

摩利支天は実態がなく捉えられない陽炎を神格化したものであり、動きが素早く自在に通力を示すとされていた。そこから護身や蓄財の神として、武士や商人に信仰されるようになった。




また、摩利支天が猪に騎乗した姿で描かれるのは、常に太陽の先に出現する陽炎の素早さを猪の突進する早さになぞらえたものとされている。

摩利支天を祀る寺は多く、中でも有名な場所が東京は上野・アメ横の徳大寺であろう。特に徳大寺の本尊である摩利支天像は関東大震災や東京大空襲でも消失を免れており、厄除けにご利益があるとされている。

亥年の開運に、摩利支天をお祀りするお寺にお参りしてみるのはいかがだろうか。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Marichi (Buddhist Deity). 1600–1699, Central Tibet. Ground mineral pigment on silk. Collection of Navin Kumar.Wikipedia




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