
2018年12月16日、テレビ朝日で2016年に大ヒットを記録した映画『シン・ゴジラ』(総監督:庵野秀明)が放送された。テレビでの放送は2017年11月に続き2回目であったが、変わらない人気ぶりを発揮し、TwitterなどのSNSでは『シン・ゴジラ』関連のキーワードが相次いでトレンド入りしていた。
さて、今回の『シン・ゴジラ』だが、実は前回の放送時にはカットされていた、あるシーンが解禁となったのである。
それは、ゴジラに襲われた街の消火活動を行う消防隊員役を演じた俳優・小出恵介の出演シーンだ。
小出は2017年6月、17歳の女子高生と飲酒および不適切な関係に及んだとして芸能活動を無期限停止となったことは記憶に新しい。
そのため、前回の2017年11月に放送された『シン・ゴジラ』において、小出の出演シーンはカットせざるを得なかった。その後、小出は『シン・ゴジラ』のテレビ初放送後の12月に不起訴処分となったために、今回二回目の『シン・ゴジラ』放送をもって、小出の出演シーンは見事復活となったようだ。
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小出の出演シーン解禁は、彼のファンや関係者、また小出自身にとってはたいへん喜ばしい話ではあるが、ここで少しややこしい事態となってしまったようなのだ。実は2017年放送の『シン・ゴジラ』は放送前から「完全ノーカット」と告知されていたのにもかかわらず、前述の通り小出の出演シーンがカットされているため、本当の意味でのノーカットではなかった。
しかし、今回放送された2018年版は小出はカットされていなかったが、放送時間の都合から数箇所のシーンがカットされて放送されていたのだ。つまり、こちらも「完全ノーカット」ではなかったのである。
つまり、本当の意味での「ノーカット版」は一度も放映が実現したことがなく、2回も放送がありながら一度も完全な状態で放映されたことがないのである。
2019年にも3回目の『シン・ゴジラ』の放送があるかは今のところ不明であるが、ファンとしては来年こそは「シン(真)」の意味での『シン・ゴジラ』を地上波で視聴したいというファンは多いという。
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