【神秘の実話】ハルお婆さんの北国昔話





アイヌの血を引くハル婆さんは、北海道稚内市で生まれ育ち70歳と高齢者ですが、現在も酪農と漁をしながら生活をしています。ハルお婆さんは、子供の頃に培ったシャーマンに通じるおまじないによって様々と不思議な体験をしてきたオカルトの猛者です。ハルお婆さんが稚内で経験したオカルトにまつわる不思議な昔話を紹介させて頂きます。

【北海道稚内市】人口は約3万7千人で日本国内の最北端に位置しており、地名の由来はアイヌ語のヤムワッカナ「冷たい水の川」とされ、宗谷岬北西にある※弁天島が現在、日本国が実効支配している国土の最北端となっている。

※弁天島(べんてんじま)北海道稚内市の宗谷湾にある無人島で、島名は弁財天が祀られていたことに由来する。






宝物を入れる箱に星から小人が落ちてきた話

あれはクアニ(私)がまだ8歳の頃じゃった。宗谷岬で早朝から漁をするために家族でテントに泊まっていたんじゃが、その日は星がとても綺麗でな。クアニはテントの外に出て星を眺めていたんじゃ。するとな、空から光の子がキーンと泣きながら降ってきてな、弁天島がドーンッと声を発して光の子を受け止めたのじゃ。星からやってきた光の子は暫くの間、キラキラと輝きながらシューシューっと泣いていたんじゃ。

翌朝、家族と舟に乗って光の子が降ってきた弁天島に様子を見に行ったらな、宝物を入れる箱(綺麗な模様がある弁天島の土地)に、葉っぱを被った小さな星の子がおってな、クアニに綺麗な石と魚を渡してからどこかに消えてしまったのじゃ。綺麗な石と魚を持っていたクアニを両親が不思議そうに見ているので、理由を説明するとな、それはカムイ(神様)の使いからの贈り物だと言って、宗谷岬に戻ってから星の子から貰った綺麗な石でクアニにお守りのペンダントを作ってくれたのじゃ。魚?母親が調理したのを食べたんじゃが、あれは不味かったのう……。

蛇の呪いを追い払った話

ある日な、家の周りに蛇が沢山おったので、恐ろしくなり急いで家に戻って父親に蛇のことを伝えるとな、父親は蛇の呪いだと言って、綺麗な布の袋を持って何処かに出掛けて行ってな、暫くしてから袋一杯にナメクジを入れて戻ってきたんじゃ。するとな、母親がぶつぶつと呪文を唱えながらナメクジをとろとろにすり潰してな、水で薄めてから住居の周りに撒いたのじゃ。それから暫くは蛇が住居の周りに表れることはなくなったのじゃ。

つちのこ?つちのこという生き物は聞いたことがないな……。




毒蛙の呪いを追い払った話

野鳥を狩るために家族でテントに泊まっていたらな、毒蛙の大群に襲われたことがあるんじゃ。するとな、母親は柑橘系の香りがする黄色い粉の入った袋を荷物から取り出してな、呪文を唱えながらその粉を毒蛙に向かって振り撒いたのじゃ。するとな、たちまちのうちに毒蛙の大群はいなくなってしまったのじゃ。

クアニの命を救った星の子から貰った綺麗な石

30年ほど前、クアニが増毛の尻沢に向かう途中でな、数十年前に既に亡くなった者が2人で異国の服を着て昆布を採っているのを見かけたんじゃ。2人はクアニと目が合うと、うつむいて顔を見せようとしなかったので、話しかけながら近づいて行くと、2人は急に走り出したので後を追いかけて行ったんじゃ。するとな、2人は小さな穴の中に入って行ったので、クアニも小さな穴の中に入って奥へ進んで行ったんじゃ。そうしたら、2人が黒い老人と会話をしていてな、クアニと目が会うと3人はどこかへすーっと消えてしまったのじゃ。クアニが3人を探していると、どこからか葬式の準備をしている者達が大勢やってきてな、供え物をして葬式が始まったのじゃ。クアニはその様子を見ている内に意識を失ってしまったのじゃ。

我に返るとクアニはいつの間にか家に戻っていてな、ずぶ濡れになって寝ていたのじゃ。懐には葬式の供え物が入っていてな、お守りとしていつも身に着けていた星の子から貰った綺麗な石が砕けていたのじゃ。

イライヤイケレ スイウヌカラアンロ (ありがとう、またお会いしましょう)

(前世滝沢馬琴 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)




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