
ネットで拡散している妖怪に関する情報をアトラスでは重点的に集めている。妖怪「ムシリ」、妖怪「めかぁ猫」、妖怪「とわとわさん」、妖怪「朽縄さま」などである。
この妖怪「ミカサ」は、妖怪というか、怪人と呼ぶべきか、はたまた来訪神とでも呼ぶべきだろうか。
北国のある町の喫茶店に毎月現れる謎の男。上半身はタンクトップ、下半身は半ズボンである。このスタイルは1年を通して同じであり真冬でもこのファッションで通す。そして注文するのは必ずアイスコーヒーである。この男が来ると翌日はなぜか店が繁盛する。
しかし、一年の最後に奇行に出てしまう。上半身裸になり、左手で角材を抱え、右手で喫茶店の窓を激しくノックする。この時「ミカサ」の目は血走っている。だが、こんな時は店の中に入れてはいけない。入れてしまうと翌年、お客さんが全然入らなくなってしまうのだ。
この手の「町の畸人」と呼ぶべき人物は各地に存在する。
例えば、東北地方では「仙台四郎」などはその典型的な例である。また筆者の知り合いには、「マジシャンのてっちゃん」と呼ばれる人物がおり、この人物が参加したイベントはなぜか大入りになってしまうという不思議な存在である。
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「怖い話・不思議な話 その20」怪異録―怪談と都市伝説―より
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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