世界最小「飛べない鳥」はどこから来たのか…長年の疑問が解決!





世界各地には、その土地独特の固有種が存在する。だが、中にはどうやってその場に定着できたのかが解らないものも存在している。

大西洋の小さな島、イナクセシブル島にしか生息してない飛べない鳥、マメクロクイナもその一つだ。

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1923年に発見されたクイナ科のこの鳥は非常に小さな体をしており、しかも飛ぶことができないということで、外敵に襲われればひとたまりもないように思われる。




イナクセシブル島は南大西洋に浮かぶイギリスの海外領土、トリスタンダクーニャ諸島にある小島で、「近寄りがたい島」の意味の通りアフリカ大陸からは2800km、南米大陸からは3600kmも離れている。そのため、渡ってきた方法が長くわかっておらず、生物学のミステリーとされていた。

学名はAtlanticisia rogersiといい、アトランティス大陸の名前が付けられている。これはイナクセシブル島のあるトリスタンダクーニャ諸島がアフリカ大陸と南米大陸を結ぶ地峡のような、アトランティス大陸のように大きな島だったりしたのではないか、という仮説からきている。発見当初、鳥類学者のPercy Lowe氏も飛行能力に乏しい鳥が陸伝いに渡ってきたのではないかと仮定していた。




しかし、スウェーデンのルンド大学の科学者らによる研究結果では、150万年前にマメクロクイナの祖先が南米から飛来してきた可能性があると判断している。

「この鳥は島に天敵を持っておらず、捕食者を逃れるために飛ぶ必要もなかったため、ついには飛行能力を失ったのだろう」と生物学者のMartin Stervander氏は述べる。

なお、マメクロクイナは現在野焼きや人為的に移入されたブタやヤギによる生息地の破壊などにより、生息数が減少していると考えられている。1980年代頃における生息数は8400-10000羽と推定されており、絶滅も危惧されている。この鳥が本当に淘汰されてしまわないように、見守っていく必要があると研究者は語っている。

(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画©[email protected]/YouTube

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