堺屋太一は、作家・経済評論家として活躍した人物。
元通商産業省(現経済産業省)官僚であり、1970年に開催された大阪万博では企画担当として尽力、1976年に自身の発表した小説のタイトルに使用した「団塊の世代」や、高度経済成長期の流行語「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉を生んだ人物としても知られる。
著作や評論での先見性が非常に優れ、その未来を予測する能力についてはたびたび話題に上がった。特に、1997年に発表された小説『平成三十年』は、当時からおよそ20年後の日本を”予見”したものとして話題となり、またその内容がいくつも的中していたということで後年注目された。
「郊外のニュータウンは高齢化が進んでゴーストタウン化。農村部も過疎化が進んでいる」という部分は特に的中している点としてあげられ、また「平成28年に出生数が遂に100万人を割る」という部分は、実際に厚生労働省の人口動態統計によって、なんと”初の100万人割れ”となったことが報じられた。
このほか、「携帯端末は、テレビ電話、デジタルカメラ、動画通信、データ検索など多様な機能を備える」はスマホと思しき存在を言い当てていると思われ、「情報次第で呼び出し音が変わる」に至ってはいわゆる着メロに相当するものに思える。経済や科学技術は理論や計画が整っているということもあり他の分野より予測しやすいとも言えるが、これほどの予測は流石というほかない。
とは言え、娯楽関係になるとやはり予測も非常に困難であるようだ。
1988年に出版された『90年代を読む15の新視点』では、シドニー五輪の野球で金属バットが解禁、日本のプロ野球でも解禁されてホームランが激増し、外野ネットの上にさらにフェンスがいるかもしれないといった記述や、「成長性の高い余暇活動」として、第1位の海外旅行以下は、2・3位に乗馬・陶芸という少々渋い項目が並ぶランキングとなっている。
ただ、その10位に「ビデオの制作」とあるのが、ひょっとするとYouTuberのような存在を指していたのかもしれない。
因みに、堺屋の幻の小説と言われた『戦国千手読み』が、彼の7回忌の節目となる2025年に書籍化。奇しくも、彼がかつて成功をおさめた大阪万博が再び行なわれる年に重なったのも、ある意味では彼の最後の予見だったのかもしれない。
なお、およそ10年前の2014年、2025年万国博覧会を大阪府に招致する構想を提唱したのは彼である。
【参考記事・文献】
・https://dailyportalz.jp/kiji/180216202088
・https://book.asahi.com/article/12139744
・https://dot.asahi.com/articles/-/101136?page=1
・https://www.dailyshincho.jp/article/2025/01121103/?all=1
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【文 イトフゆ】
画像 ウィキペディアより引用

