『孤独のグルメ』は、1994年から96年まで「月刊PANJA」に連載され、のちに「SPA!」にて2015年まで不定期連載されていた久住昌之・原作、谷口ジロー・作画による漫画作品。
フリー輸入雑貨商の井之頭五郎(主人公)が、ただひらすらメシを食うという漫画だが、グルメ的評論や調理バトルなどといったものは一切なく、従来のグルメ漫画とも異なる地位を築いた。
2017年、久住により作画の谷口が2015年に死去していることがSNSで公表されたことで事実上連載は終了しているが、のちにインターネットでそのセリフ回しなどが取り上げられるようになったことからジワジワと話題となり、現在ではネットミームとしても高い人気を獲得している。
しかし、やはり本作の名が世に知られているのは、2012年からテレビドラマや劇場版などで公開されている、俳優の松重豊が主演をつとめる実写バージョンではないだろうか・・・
現在も根強い人気を誇っている松重による実写版「孤独のグルメ」は、松重が本当に腹を空かせて一発本番で食す、NGは12年間出していないなど、非常にこだわりのあるスタイルを貫いている。
もともと名脇役とうたわれていた松重だが、本作の主演により名実ともに彼の代表作となった。なお、2025年1月公開の「劇場版 孤独のグルメ」では、自身が監督・脚本もつとめている。
そんな人気作であるが、やはりというべきかアンチと呼ばれる存在はいる。
そしてその本作最大のアンチと言われているのが、なんと!松重自身であるという。
松重はことあるごとに本作に対して毒づき、当初主演のオファーを引き受けた際は「プロフィールの汚点になる」とすら思い、「このドラマの話をいただいた時は『誰が見るのか』という感じだった」とさえ語っている。
シリーズとして展開していくにつれて、その内容はさらに強まり、「この間、オワコンという言葉を知りまして、この番組にピッタリだなと思った」、「大晦日にスペシャルをやると聞いてテレ東は大晦日を捨てたなと思った」、「プロデューサーにいつまで続けるのか尋ねたら人気が無くなるまでと言われて絶望した」、「演者が飽き飽きしているのに、まだ見たがる視聴者がいることが不思議だ」、等々想像以上にやり込めている。
「辞めろという声が聞こえたら辞める覚悟はできている」と言う松重は、先にも触れた2025年の劇場版にて興行収入が悪かったら引退とすら公言していた。
アンチという立場であれば、興行収入が悪ければ責任を取った形で”辞めることができる”という思惑があったかもしれない。が、残念ながら上々の客足であり、むしろ大評判という制作側にとっては嬉しい結果となった。
SNS上では、「アンチ涙目」「あんな有能な監督(松重)がいるならシリーズは安泰だ」といったコメントが見受けられるようになり、まさにアンチの思惑が外れて「飯がうまい」状態になったというのは、果たして皮肉と言えるのだろうか。
因みに、この作品の出演によって松重はめちゃくちゃな食生活になってしまったらしいが、人間ドックの検査結果は至って健康であるという。
【参考記事・文献】
・https://togetter.com/li/2077099
・https://togetter.com/li/2494315
・https://www.sanspo.com/article/20241216-3BWGT6VXSVFNNIFUXH7C2YLDTY/
・https://x.gd/k1LcI
・https://dic.nicovideo.jp/a/%E5%AD%A4%E7%8B%AC%E3%81%AE%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%A1
【アトラスニュース関連記事】
『孤独のグルメ』作者死去!影響強く前日に『妖怪ウォッチ』でパロディも…
『孤独のグルメ』久住昌之がコーナー降板を示唆!後釜はまさかのあのヒト?
【文 ナオキ・コムロ】
アマゾン未開の部族が突然!村にやってきた・・・
実在した「トイレの花子さん」
井桁 VS さんま 男女の友情について大激論
GoogleマップにUFOが写った
手塚治虫が大失敗!「W3事件」とは