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声優「富山敬」代表的ハマり役が作中で最期を迎えたあとに逝去した

富山敬は、俳優・声優・ナレーターとして活躍していた人物。「タイムボカンシリーズ」のナレーションは有名であり、特に『ヤッターマン』の「説明しよう!」は彼の代名詞ともなった。

誰もが認める天才的名優として知られ、2008年には、その年に声優という職業を最も世の中に浸透させた功労者に贈られる賞として「富山敬賞」が設立されている。

『宇宙戦艦ヤマト』の主人公である古代進を演じたほか、多数の主演をこなし、また『ちびまる子ちゃん』のさくら友蔵や『ゲゲゲの鬼太郎』第三作のねずみ男など、多くのキャラクターを担当。そんな彼が演じたキャラクターの一人に、『銀河英雄伝説』(略称:「銀英伝」)のヤン・ウェンリーがいる。

小説家・田中芳樹のSF小説を原作とした「銀英伝」にて、富山は劇場版及びOVA第一期から三期までのアニメ版でヤンの声をつとめ、富山の晩年を代表するキャラクターにもなった。

作中にて「不敗の魔術師」の異名を持つヤンは、「自由惑星同盟側の主人公」とも言える重要な役柄のキャラクターであるが、原作者の田中に「計算外だった」と言わしめるほどの名演技を披露、人気キャラに押し上げた。そのヤンは、テロリストの銃撃を受けてそのまま出血多量により命を失うという最期を遂げている(第82話「魔術師、還らず」にて)。

しかし、何の因果であろうか。1995年、富山は「銀英伝」OVA第三期でのヤンの最期を演じたあと病に倒れ、まるでヤンのあとを追うかのように同年9月に帰らぬ人となってしまった。

「自分が休むと迷惑をかけてしまう」ということから、崩していた体調よりも仕事を優先させていた富山であるが、その仕事熱心さゆえに末期ガンの発見が遅れてしまったのである。

58歳という若さで永眠した彼の死は、多くのファンが衝撃を受けることとなった。

因みに、彼はウルトラシリーズの第8作目となるテレビアニメ『ザ☆ウルトラマン』の主人公・ヒカリ超一郎を演じたことがあったのだが、ウルトラシリーズにおいて主人公を演じた人物として、初めて死去した人物ともなった。

【参考記事・文献】
https://anincline.com/tomiyama-kei/
https://dic.nicovideo.jp/a/%E5%AF%8C%E5%B1%B1%E6%95%AC
https://dic.pixiv.net/a/%E5%AF%8C%E5%B1%B1%E6%95%AC

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【文 ZENMAI】

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