今日は、「山で起こった不思議」の話です。
私の父は、春から秋は登山やトレッキング、冬はスキーと山大好き人間でした。慣れ親しんだ山ですが、父は一度だけ遭難しかかったことがあります。
私が小学生の時に、無口な父が話してくれたのは・・・
「仲間と下山を始めたところ、8合目あたりで雲行きが怪しくなってきた。天候の急変で、みるみる辺りは真っ暗になり、雷鳴轟き激しく雨が降る中、雨ガッパを着込んで急いで身を隠す場所を探した。
このままでは、いつ雷に打たれるかわからない。視界も悪く焦り始めた。
その時、近くを稲光りが真横に走った。生きた心地がしなかった。
その時だ。
みんなの前に一人の登山者が現れた。その男は確かな足どりで「こっちだ!」と、歩いて行った。急いで自分たちも、それに続いた。迷ってなどいられなかった。
程なく山の斜面にある窪みに入り、身を寄せ合い天候の回復を待った。
ふと気がつくと、あの登山者がいない。辺りを見回すと、すぐ先を下山していくのが見えた。「おーい」と呼ぶと、その男は立ち止まり、こちらを向いて片手を上げて挨拶した。
息を飲んだ。その男には顔がなかったからだ。顔がぐちゃぐちゃに潰れ、まるでのっぺらぼうのようだった」
・・・父は、驚きはしたが感謝の気持しかなく、深々と頭を下げて見送ったそうです。
今から5年ほど前の、同じ山です。息子とふたり遊びに行ったところ、息子が上に行きたいと言い出しました。
ふたりとも軽装過ぎて、私はダメだと言いました。それでも息子は、ギリギリのところまで行ってみたいと、行く気満々です。
私の靴ではこの先無理なので、息子に「こちらのルートは初心者向けではないから、登山口で必ず引き返すよう」と言い聞かせ、ひとり行かせたのですが、暫くすると息子が「山の神様に嫌われた…」と下りてきました。
息子は、約束を破って先を行く人について登山道に入り、途中で動けなくなったのだそうです。登ろうとするのに体が全く動かず、戻るのはできて、登って行くとまた動けなくなったと。
息子は、これは絶対に「お前は山に入ってくるな」ということだろう?と、しょんぼりしたまま山を下りることになりました。途中で雨が降り出しました。
そこから本当に嫌われてしまったのか、それ以来、息子が一緒だと、その山では必ず雨に降られます(笑)。
以上です。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 大阪の圭子さん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Franz BachingerによるPixabayからの画像

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