はじめに告白します。私はシン・ゴジラが初めて鑑賞した怪獣映画です。

周りには怪獣映画ファン(主に年配の男性)も多く、鑑賞をお勧めされる機会は多かったのですが、これまで『怪獣』と程遠い人生を送ってきた30代女性には怪獣映画を見るモチベーションが中々生まれてきませんでした。

しかし、7月末より公開された『シン・ゴジラ』の社会現象的ヒットによって背中を押されて初めての怪獣映画鑑賞となったのです。

鑑賞後はシン・ゴジラのあまりの面白さに熱狂して頭の中はゴジラのことでいっぱいになってしまう始末(笑)。

今までずっとスルーしてきた怪獣映画をもっと見てみたいと思うようになりました。

そこで今回は今まで私にずっと怪獣映画を勧めてきていた人物の1人であり、円谷プロの特撮番組『ウルトラゾーン』やインドネシアの特撮ヒーロー番組『ガルーダの戦士ビマ』の脚本や、現在発売中の月刊ホビージャパン10月号で『ゴジラ対エヴァンゲリオン』の短編小説なども執筆するなど、特撮怪獣作品に精通している作家の中沢健さんに「シン・ゴジラで怪獣に興味を持った怪獣初心者にお勧めの怪獣映画」について聞いてきました!




―シン・ゴジラを見て、怪獣映画に興味を持ったのですが、シン・ゴジラの次に見ると良い怪獣映画は何ですか?
ネットを見ると、シン・ゴジラは怪獣映画の中では異色作という声も多かったのですが、シン・ゴジラが好きな人=他の怪獣映画も楽しめるというわけではないんでしょうか?

中沢「シン・ゴジラが怪獣映画の中で異色作だとは僕は思っていないんですけどね。というか、怪獣映画ってビックリするくらい作品の幅が広くて、怪獣が登場するという共通項以外はジャンルもバラバラなんですよ。シン・ゴジラが異色作と言うなら、『ゴジラ対ヘドラ』も『オール怪獣大進撃』も『原子怪獣ドラゴドン』も全て異色作になってしまいますよ」

―いきなり知らないタイトルを連発されて困惑していますが、そういう物なんですね。

中沢「異色作という評価は、どの作品をスタンダートとして考えるかによって変わってくると思います。シン・ゴジラに関しては、日本の怪獣映画のオリジナル(原点)である昭和29年公開の第1作目の『ゴジラ』に通ずるものがあります。シリーズの原点に近い作品を異色作とはあまり言いませんよね」

―シン・ゴジラは1作目のゴジラに近いタッチの作品なんですね。それじゃあ、シン・ゴジラにハマった人は鑑賞しておいた方が良いですね。

中沢「そうですね。もう60年以上も昔の映画ですが是非見てほしいです。あとは『ガメラ大怪獣空中決戦』や『ガメラ2レギオン襲来』などもシン・ゴジラと通ずる部分がある怪獣映画かもしれません」

―それはどういった点がでしょうか?

中沢「1つは、平成ガメラ3部作と呼ばれる作品の特撮はシン・ゴジラの監督でもある樋口真嗣さんが担当しているということですね。シン・ゴジラのビジュアルに衝撃を受けた方なら、平成ガメラにおける怪獣の表現にも魅力を感じられると思います。また『ガメラ大怪獣空中決戦』はシン・ゴジラ同様に、はじめて現実の世界に怪獣が出現した衝撃を描いた作品でもありますから。続編の『ガメラ2レギオン襲来』も自衛隊や政府の動きをリアルに描いた映画としても評価されている作品です」

―なるほど。お話を聞いていると『ガメラ大怪獣空中決戦』と『ガメラ2レギオン襲来』はシン・ゴジラが楽しめた人は見たほうが良さそうですね。

中沢「ただ個人的にはシン・ゴジラにハマった方にはシン・ゴジラとは真逆の作風の怪獣映画も見てほしいですね。最初にも言いましたが、怪獣映画は作品によってジャンルも全く違かったりします。いろんな作品を見て、怪獣映画が持つ自由さを体感してほしいです」

―熱いですね! それでは最後にシン・ゴジラとは真逆の作風の怪獣映画を簡単にいくつか教えていただけますか?

中沢「マトリックス+小林サッカーのようなぶっ飛び具合が楽しめる『ゴジラファイナルウォーズ』や、ゴジラや怪獣たちが夢の中でしか登場しないジュブナイルの傑作『ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃』とか。ジュブナイルの傑作としては『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』も良いですよ。ウルトラマン物で言えば、ウルトラマンダイナ第20話『少年宇宙人』なども感動的です。あとは、日本映画専門チャンネルで行われたゴジラ総選挙で人気1位に選ばれた『ゴジラVSビオランテ』も絶対見てほしいですね!この作品には黒木という人物が登場するのですが、彼が……」

※中沢氏の勢いが止まらなくなってきたので、この辺で今回は取材は終えさせていただいた。

とにかく、怪獣映画の世界は広く深いことは伝わった。まずは、中沢氏の勧めてくれた怪獣映画を1本ずつ見てみようと思う。

井口あんこ (ミステリーニュースステーションATLAS編集部)






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