二人は幽霊になり、永遠に悪夢を見続ける?「火垂るの墓」都市伝説

本日8月15日は終戦記念日である。71年前のこの日、玉音放送が流れ、日本は終戦を迎えることになった。

夏場になり、終戦記念日が近づくとテレビで放送される作品に、スタジオジブリ制作の「火垂るの墓」がある。同名の原作小説を元に作成された映画であり、野坂昭如氏の実体験を元に作成されているだけあって、戦争の悲惨さがリアリティをもって伝えられるものになっている。

さて、ジブリアニメといえば含みを持たせた内容が多いせいか、噂や都市伝説が存在する作品が多い。トトロやラピュタ等が有名だろう。だが、この「火垂るの墓」にも奇妙な都市伝説が存在しているのである。




この作品を監督した高畑氏は、作品に関するインタビューで以下のように述べている。

「清太と節子の幽霊を登場させているんですが、このふたりの幽霊は、気の毒なことにこの体験を繰り返すしかないわけです。人生のある時期を繰り返し味わい返していきると言うことは、非常に不幸なことだと思うんです」

このインタビューを受けて出てきた有名なフレーズがこちらだ。

「清太と節子、二人の生涯を描いた作品に見えるが、実は死んだ二人が永遠に悪夢を見続ける話である」

この言葉から、様々な解釈が生まれた。

幽霊になってしまった二人は、一番辛かった頃を繰り返し体験し続けている。辛かった記憶を抱えたまま、さまよい続ける事しかできない。戦争そのものを象徴しており、終わることのない悪夢である・・・等々、様々な説が存在している。

心霊的な見方をすると、恨みや未練が強く成仏できなかった霊は、その場を離れることができず地縛霊になると言われている。この二人の兄妹も、地縛霊になってしまったという事なのだろうか。

この「幽霊」は別の作品にも登場している、という噂も存在している。

後年に作成された「千と千尋の神隠し」では、後半で列車に乗って湯屋を離れるシーンがある。この時、他の乗客がすべて影のような姿で描かれているため、この列車は亡くなった人の魂を運んでいるものであり、向かう先は死後の世界であるというものだ。そして、この列車が通り過ぎていく駅のホームに、節子の幽霊らしき影の姿が存在しているというのだ。たしかにおかっぱ頭でスカートをはいた少女らしき影が確認できる。

だとすると、この影は先に亡くなってしまった節子が、戦災孤児となって亡くなる兄の清太の到着を待ち続けている姿なのだろうか。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

火垂るの墓





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