Wさんは大の映画好きでした。特に邦画、洋画関係無く、名作映画が大好きで、学生時代は映画館でアルバイトをしていたぐらいでした。

Wさんのアルバイト先の映画館は横浜にあり、昔の名作をよく上映していました。雑用係のWさんは掃除からチケットの販売までいろいろやらされましたが、時々仕事の合間に映画を覗かせてくれる職場に大満足していました。

ある日、邦画の名作を上映していました。昼休み中であったWさんは観客として映画を楽しんでいました。すると前の列の人物に目が止まりました。どっかで見た顔です。そうです。なんと若かしり頃、この映画に出ていたベテラン俳優本人だったのです。横浜に住んでいたのか?Wさんは胸が高なりました。




名画とそれに出演していた俳優を同時に見れるという、嬉しい偶然に遭遇できたのです。

そして上映が終わり、10人程度しかいない平日の映画館の観客も俳優に気づいたらしく、皆その俳優に拍手をしました。その俳優はにこっと笑うと右手を軽くあげて挨拶しました。俳優ってかっこいいなあ。Wさんは感動しました。

その次の朝、Wさんは再びびっくりしました。

なんと、昨日見た俳優が昨日の早朝に亡くなっていたというのです。Wさんはこう続けました。「俳優ですから、最後は拍手で去りたかったのかもしれないですね」と。

(聞き取り&構成 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)





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