2016年に入り5月22日および7月3日の「サザエさん」の視聴率が9%代だったことが明らかとなった。

通常、「サザエさん」は平均15%以上の視聴率を誇る高視聴率番組で調子のいいときは20%代に手が届く。もっとも5月22日は裏番組で「笑点 歌丸ラスト大喜利スペシャル」が20%以上の視聴率を稼いでいたため、その煽りを食っての低視聴率と言われているが7月3日については謎で話題を呼んでいる。




一部報道では「サザエさん」の内容が変化しワカメの友人堀川くんやノリスケの常識離れした行動、原作離れした脚本などか原因と槍玉に挙げられているが、長い間サザエさんをウォッチしているATLAS関係者によると「原作離れや堀川くん、ノリスケの珍行動は今にはじまったことではない」と話している。

彼の話では堀川くんやノリスケが珍騒動を起こすストーリーは10年前から断続的に作られており「おかしな脚本」という意味ではむしろ10年前のほうがノリに乗っていたと話す。ネットでも「サザエさん究極のカオス回」として有名な「全自動卵割り機」は2007年の作品だし、最近の話題作、サザエさんが美容健康を試す「キレイになりたい」は2013年の作品である。

2007年~2015年は視聴率は10%後半を維持しており視聴率低迷の原因は内容ではない。変わったとすれば波平・舟とメインキャラの声優が相次いで交代したことだが波平は交代から2年、舟は1年近くの時が経過しており原因とは言い切れない。

ならば問題は「笑点」と同じく裏番組の存在である。7月3日のサザエさんの裏番組は日テレ「バンキシャ」TBS「SASUKE2016」テレ東「モヤモヤさまぁ~ず2」となっている。




TBSのSASUKEは特別番組ではあるが日テレ、テレ東のレギュラー番組は過去数年に渡りサザエさんと視聴率争いを行なっている歴戦の猛者である。かつてサザエさんの裏番組はまったく視聴率がとれず早期打ち切りになることが多かったが、上記の2番組は2016年今も対抗し続けている。さらにTBSのSASUKEもサザエ対策なのか放送時間を18時半に設定していた。

つまり、日テレ、TBS、テレ東らの民放が手を組めばフジの難攻不落と思われたサザエさんの牙城は崩すことが可能と判明したのだ。再来年、サザエさんは放送50年となる。強力なライバルを押さえ50年に向けて頑張ってもらいたい。

(若葉イチロウ ミステリニュースステーションアトラス編集部)

サザエさん

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