錬金術の産物 人工生命体「ホムンクルス」とは?「妖怪博物館」にて展示中!

皆さんは「ホムンクルス」というものをご存じだろうか。

16世紀に活躍した、医学者にして錬金術師のパラケルススが作成に成功したという、一種の人造人間のことだ。なお、名前はラテン語で「小さい人間」を意味する。




フラスコの中に精液(それに数種類のハーブと便や血液を加える説もある)を入れ、40日間密閉し腐敗させると、透明で人間の形をしたものが生じるという。それに毎日人間の血液を加え、ウマの胎内と同じ温度に保った状態で40週間保存していくと、次第に人間の形をしたものは本物の子供と同様の姿に変化していくという。

完成されたホムンクルスは生まれながらにして万物に関する知識を備えており、人の質問に何でも答える事が出来るとされている。しかしその一方で環境の変化に非常に弱く、フラスコから出る事は出来ないそうだ。もしフラスコが割れたりしてしまえば、体の原型を保つ事が出来ず、崩れて消えてしまうとされている。

なお、このホムンクルスを作製することに成功したのは、製法を記録しているパラケルススのみと言われている。

現在で言う所のクローン人間のような存在であり、存在を否定された現在ではむしろ創作の世界で採用されるものとなっている。錬金術を元にした伝説やラテン語の神秘的な響きが創作意欲をかき立てるのだろうか。

そんなホムンクルスとされるものが、なんとお台場デックス東京ビーチ内にある「山口敏太郎の妖怪博物館」に展示されている。厳密には、ホムンクルスの伝説を元に創作された現代作家の作品である。いずれのホムンクルスも、伝説に出てくる不気味な、しかしどこか生命の悲哀を感じさせる造形になっている。

当館には他にも怪物館の写真が複数展示されているので、気になる方は見に行ってみてはいかがだろうか。

(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

パラケルスス





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