天変地異の前触れか、奇跡の一瞬を捉えたものか!?と話題になっている写真が世界中で撮影されている。
それが上の写真、天と地を結ぶ一直線の「光の柱」だ。
2009年7月24日、メキシコに存在するマヤ文明の遺跡として、世界的にも有名なチチェン・イツァにて奇妙な写真が撮影された。日本では暦のピラミッドという別名でも知られる、創造神ククルカンを祀るエル・カスティーリョ神殿だ。
この神殿から空へ伸びる、謎の光の柱が写真に収められたのである。
この写真を撮影したのはこの地を観光で訪れたある家族連れで、午後2時頃、父親が我が子の記念撮影を行った所、一枚にこの神々しい光の柱が写り込んでいた。
神殿から曇天の空へ、真っ直ぐに伸び上がる薄紫の光柱はまるでこの神殿に祀られている神ククルカンが天上に昇る様子のようだとして、地元では非常に話題になった。
なお、ククルカンは「羽の生えた蛇」と言われており、中南米で創造神として信仰されてきたケツァルクアトルやグクマッツと同一の存在である。白い肌で貝の装身具を着けた偉大な酋長の姿をとる事もあり、人々にトウモロコシを与え文化や文明を生み出し、人々を導いてきたとされている。
同時に翼のある大きな蛇の姿をとり、また嵐や雨を呼ぶとも言われている。エル・カスティーリョ神殿は2年に一度、このククルカンが降臨すると言われており、この写真はまさにその一瞬を捉えたものではないかとも言われたのだ。
そして、同様の写真は日本でも撮影されていた!
2012年8月23日、兵庫県神戸市灘区にて撮影されたのがいちばん上の写真だ。
住宅地から白くまばゆい光の柱が立ち上がっている。最上部の写真はTwitterを介して世界中に広まり、海外では「磁場の異常変動が起きてこのような写真が撮られたのではないか」という仮説も出てきていた。
だが、この写真はそんな異常現象を捉えたものではなかった。
この写真は、ゲリラ豪雨の最中に撮影されたもので、撮影者は激しく降る雨と頻発する雷を撮影しようとしていたのである。
この写真は雷の落ちる早さにシャッタースピードが追いつかず、残像が光の柱のように写ってしまったものだったのだ。よく見ると、光の柱の横に小さな稲妻が走っている事がわかる。
同様に2009年のメキシコの写真も、撮影時は遠くで雨が降り雷が鳴っていたという。
撮影者であった父親は、丁度雷が落ちる所に見えたので、一緒に収めると面白いのではないかとタイミングを見計らって撮影してみた所、光の柱が写っていたと証言している。こちらの写真でも、よく見ると遠くの空に小さな稲妻が映っているのだ。
カメラの仕組みによって、普通のものが全く違う姿で捉えられてしまう事はままある。
有名なものが、虫の残像が別の生物に見えてしまった結果生まれた未確認生物スカイフィッシュだろう。他にもUFOや心霊写真の多くはカメラの原理によって生まれた偶然の産物であることが多い。
カメラの性能が発達しても、このような不思議な写真は撮影され続けることだろう。
関連動画
Mystery Light Beams Appear In Japan 2012 HD
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)