【都市伝説】夢を叶える祈祷(6)





【都市伝説】夢を叶える祈祷(5)より続く

祈祷で定められた期限を間近に控えたYさん。もっと上の世界を見てみたいと思うようになっていたYさんは、もう一度夢をかなえるための祈祷ができないか妹に相談してみることにした。

すると、妹から烈火の如く怒られた。

「そんな祈祷ないよ! お姉ちゃんは夢を実現できたんだからもういいでしょ!? お願いだから変な気を起こさないでもう歌手の道は捨ててよ! 本当に何が起きるか分からないんだから!」

それでも、一度舞台立つ感動を覚えてしまったYさんは、歌手の道をここで辞めようとは思えなかった。まだ夢は始まったばかりで、どうしてもその先に行きたくてしかたがなくなっていた。

もう、期限まであとわずかというころ、Yさんは、こっそりと実家に戻り、前回と同じように髪の毛を捧げ、妹の見よう見まねで祈祷を行った。

そしてこうお願いした。

「私をスターにしてください。あと2年私に時間をください」




その足で東京に戻ったYさん。だが、翌日以降Yさんの姿を見た人は誰もいなかった。

プロダクションのスタッフは心配になり、警察と共に、Yさんの部屋に踏み込んだ。

そこにあったのは変わり果てたYさんの姿だった。Yさんはベッドの上で、首にひどいひっかき傷を残し、まるで同一人物だとは思えないような苦悶にあえぐ表情で死んでいた。

司法解剖の結果、Yさんは窒息死していたことがわかった。死因は大量の髪の毛を喉に詰まらせていたことが原因だった。分析の結果、髪の毛はYさんのものであることがわかった。

だが、その髪の毛の量は死んだ時の髪型からは、想像も出来ないほど大量なものだったという。

(終わり)

(監修:山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY




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