【妖怪草子】怨霊巡礼歌 七天王塚の怨霊

 魔物は現在も存在する。

 例えば、文明の象徴とも言える医学の学舎に魔界の入口がぽっかりと空いている事もあるのだ。

 千葉大学医学部のキャンパスには不思議な伝承のある塚がある。人呼んで「七天王塚」という。この七つの塚を崩したり、塚の木を切ったりするものには凶事が起こると言われている。将門配下の七騎武者の墓であるとか、北斗信仰の名残とか言われているが、その由来は定かではない。




 只、医学の神である牛頭天王が塚の上には奉られ、医学部との因縁を感じてしまうのは私だけだろうか。

ちなみに、将門伝説には”七の数字”が関連する場合が多い。千葉県市川市の”藪知らず”は将門の「七人の影武者」を埋葬した場所と言われている。また千葉県木間ヶ瀬村には将門自らが植えたという「七本桜」がある。更に将門と藤原秀郷が激闘を展開した西多摩には「七ツ石山」という将門と影武者を扱った伝説が残っている。

 どうやら将門の霊的パワーは”七”という数字に裏打ちされているようだ。一説によると秀郷によって討たれた将門の身体からは、七つの魂魄が飛び出たと言われている。やはり、将門は妙見信仰(北斗七星)を駆使し、七つの影武者や七騎武者を操り、関東を制覇したのであろうか。

 将門の作ったこの霊的システムはいまも稼働している。七天王塚では今も怨霊が、かかわる人々に”将門の呪い”を慣行しているのだ。

(山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)




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