『行きはよいよい帰りは怖い…』、童謡「通りゃんせ」に秘められた意味

昔から子供たちの間で歌われ続けている童歌の数々。小さいころに耳にしたことや、遊びの中で口ずさんだこともあるだろう。

だが、そんな童謡の中にはいったい何を指しているのか解らない、意味不明な歌詞を持つものも少なくない。そのため、童歌には実際には恐ろしい意味が込められているとか、禁忌をそれとなく子供に伝えるものだったのではないかと言われることも多い。「かごめかごめ」や「後ろの正面だあれ」などが有名だろう。中には解釈が都市伝説として囁かれているものもあるほどだ。




場所によっては歩行者信号の音響信号としても用いられる「通りゃんせ」も「実は怖い童謡」とされているものの一つだ。「通りゃんせ」の歌が怖いとされているのは、最後の箇所からだ。

「行きはよいよい 帰りはこわい こわいながらも 通りゃんせ 通りゃんせ」

果たして帰りにやってくる「こわい」ものとは何なのか。それでもなぜ通っていかなくてはならないのか。そのため、この童歌は神隠しなどを歌ったものではないかとする説がまことしやかに囁かれることも多い。

だが、この歌はある場所の神社に由縁があり、「天神さまの細道」「この子の七つのお祝いに」という箇所から読みとく事ができるとされている。




「通りゃんせ」発祥とされる場所は埼玉県川越市の三芳野神社。およそ1200年前の平安時代初期に創建されたと言われており、現在は県指定文化財にもなっている。通称「お城の天神さま」と呼ばれており、かつては川越城内に存在し、城の鎮守となってもいた。そのため、昔は一般の人が参拝することは難しく、年に一度の大祭か七五三を祝う際以外は不可能だった。

誰でも参ることができる期間でも、城内にあることもあって警備は厳しく、挙動不審な所を見せれば引っ立てられてしまう。「通りゃんせ」に込められていたのはそんな庶民の心情だったのかもしれない。

(田中尚 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©写真素材足成

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