業界のウワサ

都市伝説『激走戦隊カーレンジャー』お蔵入り最終回、あのヒーローが関係?

1997年に放送されたスーパー戦隊シリーズ『激走戦隊カーレンジャー』には以下のような都市伝説が残っている。それは「ラスボスのデザインが東映から問題視されてオクラ入り。再撮影を余儀なくされた」というものである。

この噂は『激走戦隊カーレンジャー』の放映が終わった直後から流布され始めたのだが、業界関係者からの話を総合するとこの都市伝説はほぼ事実とみて間違いないという。

なお、これを証明する証拠は当時の児童雑誌から読み解くことができる。

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『カーレンジャー』の最終回、直前のエピソード第46話には敵組織の最終兵器として「ノリシロン-最終」というロボットが出演しているのだが、本来このエピドードに登場するはずのロボットは「バリンガーZ」という全く別のデザインのロボットだったのだ。

バリンガーZの登場シーンはスチール写真が『テレビマガジン』(講談社)『てれびくん』(小学館)の児童誌に掲載されたことからも実際に撮影されたことは明らかなのだが、エピソード自体をテレビ放送できなかった理由には以下のような事情があったという。

それは「バリンガーZのデザインが『マジンガーZ』にあまりに酷似していたため」とのことである。

バリンガーZは、名前からもわかる通りダイナミックプロの『マジンガーZ』のコンセプトを猛烈に意識したデザインであり、パロディネタも用意されていたのだが、版権元には無許可で作ってしまったため試写を見た東映の上層部が「ふざけるな!」と大激怒。急遽撮り直しとなってしまったのである。(ただし、児童誌に掲載する写真の差し替えは間に合わず出版済み)




『カーレンジャー』は戦隊シリーズのなかでもコメディタッチの強い作品として知られていて、敵ボスの声優がマジンガーZのレギュラーだったことから実現できたパロディだったのが、あまりにお遊びが過ぎたことがオクラ入りの原因だったのだ。

なお、『激走戦隊カーレンジャー』は近年、出演女優が戦隊内でイジメがあったことを告発していて、何かと撮影時のトラブルの多い戦隊だったといえる。

(文:パンダ・レッサーパン・ダグラフ ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)

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