鳥居を壊した祟り…!?44歳の人物による連続焼死事件





昭和57年1月17日早朝、千葉県白子町の海岸にて一台の乗用車が燃えている状態で発見された。

発見から消防が到着し消化活動を行ってもなお2時間は火が消えなかったため、ガソリン等をかけた上で火を着けたのではないかと思われた。運転席や助手席に人はいなかったが、トランクから女性の死体が発見された。

車のナンバーから県警は前夜から車と共に行方不明になっていた当時44歳の女性実業家、Sさんと断定した。彼女は30代前半の頃にスナックを開店した後消費者金融や飲食店など様々な店舗を経営し事業を拡大、やり手の女実業家として知られていた。

しかし一方で裏社会の人物と関係があるという話や強引な経営方針から反感を抱く者も多かったとされている。そのため、金銭や怨恨による殺人ではないかと見られていた。

だが、話はここから意外な方向へ動き出す。




同年4月6日、同じ浜で千葉県東金市のバス運転手が遺書を残して自家用車の中で焼身自殺を遂げた。そしてこの事件から2週間後の4月21日、千葉県柏市のトラック運転手が妻に電話をかけた後に同じ浜でトラックにガソリンを撒いて焼身自殺した。この2人な男性も44歳だったのである。

同じ浜で、44歳という同い年の人物が焼死。この奇妙な符号に人々は様々に噂しあった。

実はこの浜辺には永年豊漁祈願や海難事故から守ってくれるように皆が祈っていた海神様の祠と鳥居があったのだが、老朽化のために取り壊されていた。その直後にこの事件が続発したため、人々は鳥居を壊してしまった祟りではないかと噂しあったのだ。また、戦時中は浜辺に防空壕があり、米軍の爆撃による死者も多かった。そのため、浮かばれない魂が祟っているのではという噂も出た。

これらの事件や噂を受けてなのか、海神様の鳥居は5月の事件から程なくしての翌月6月に建立された。今度は耐久性の高いコンクリート製のものとなった。

この鳥居の建立の後、謎の焼死事件は起こっていない。

(加藤史規 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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