【栗田貫一モノマネ伝説】ルパン三世で悩んでいると山田康雄が降臨した!?

モノマネ芸人の栗田貫一といえば、コロッケや清水アキラ、そしてビジーフォーと並びモノマネ四天王と呼ばれる達人である。であると同時に、アニメ「ルパン三世」の主人公であるルパン三世の声優としても知られている。

このルパン三世の声優は、元々山田康雄が演じていた。しかし、山田が倒れてしまい、そのまま永眠してしまったため、ルパン三世のモノマネで人気のあった栗田に白羽の矢が立った。

当初、栗田は山田が録り残した一部のアフレコをやればいいのだろうと、軽く考えていた。日頃お世話になっていた山田のお役に立てば幸いと思っていたのだ。

《俺がアフレコでやった部分と、山田さんが演じた部分の違いが見る人にわからなければ、芸人冥利に尽きるな》

栗田はモノマネ芸人としてそんなふうにも考えていたのだ。

だが、事実は違った。一時間半の作品がまるまる手付かずだった。 瞬間的なルパン三世のモノマネなら出来る。だが、テンションが高くない日常生活のルパン三世を演じる事は不可能であった。

《どうしたらいいんだ・・・》

何度台本を読み込んでも上手くいかず、やり直しを命じられた。

栗田が目を閉じて考え込んでいると、突然頭の中に山田が現れた。

《山田さん・・・》

栗田が驚いていると、白いタキシードを着た山田はこう言った。

《クリカン、おまえでいいんだよ》

こう言われた瞬間、栗田は吹っ切る事が出来た。

アトラスでは過去にモノマネ関連の記事を掲載している。「吉幾三のハワイのデザートはコロッケのモノマネ」「コロッケが本人の前で田原俊彦のモノマネをやったら大変な事に」「モノマネ四天王にふりかかる呪い」などが人気のアーカイブだ

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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