小型異星人が人家を襲う!?凶暴な宇宙人と対決した「ホプキンズビル事件」





 1955年8月21日、アメリカはケンタッキー州ホプキンスビルの片田舎、ケリーにて衝撃の事件が発生した。

 この日の夜7時頃、ビリー・テイラーが水を汲むために外に出たところ、近くの谷にUFOらしき物体が降りていくのを目撃。この時はまだ家族も彼の証言を信じていなかった。8時頃になって家の外で飼い犬が騒ぎ始めたため、ビリーと近所の住人のラッキー・サットンが裏口から出てみると、こちらに向かってくる怪物を発見したという。

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The Hopkinsville Goblins (After Dark)






 怪物の外見は身長1メートルほど、銀色に光る体に大きな眼と耳、鉤爪のある長い腕をしていた。驚いた2人はショットガンとライフルで怪物を撃ったところ怪物は姿を消した。しかしその後も窓の外に現れたため網戸越しに銃撃するなど、玄関の屋根の上や外の木の上などに現れる怪物を出てくる度に迎撃を繰り返した。浴びせた弾丸は合計で200発にも及んだが、当たったと思っても金属音がするばかりで効いているようには思えなかったという。

 怪物の度重なる襲撃に耐えかねた一家は夜11時頃にホプキンスビル警察署に駆け込んだ。非常に怯えた彼らの様子を見て、合計10人の警官が現場に急行したが、怪物や事件の証拠は何も発見できなかった。しかし、警官が引き上げた午前2時頃には再び怪物が現れたという。

 UFOを目撃したばかりでなく、更にその搭乗者と思しき宇宙人の襲撃を受けたという非常にショッキングな内容故に、長く注目を集めた事件であった。しかし、事実関係については被害者であるテイラーらの証言と近隣住民及び警官らの証言に食い違いがある。

 特に、近隣住民が威嚇射撃の銃声を聞いておらず銃弾の弾痕や薬莢などの証拠も発見できなかったことが挙げられる。ただ、本人たちが非常に怯えていたことは事実だったそうなので、恐らく飲酒等で酩酊状態になった所に鳥や獣を誤認したことが重なって、一種の集団ヒステリーのような状況に陥ったのではないかと考えられている。

 もっとも、一般家庭を宇宙人が襲撃するという流れが非常に秀逸だったため、この事件をモデルにしたホラー作品や状況がよく似ている「宇宙人襲撃の模様をとらえたビデオ」などが作成されたりもしている。

(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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