台風や災害をモチーフにした妖怪たち「計蒙」と「一目連」

現代のように科学が発達しておらず、台風や天候の変化がなぜ起きるのか知らなかった昔の人は、嵐などを神様や妖怪の仕業だと考えていた。

もちろんそれは日本だけでなく、海外でも同じである。




計蒙は「山海経」にて紹介されている妖怪である。「山海経」は本来は中国各地の地理書にあたる。その土地の特色や生息する独自の生物について詳しく記述されているものなのだが、明らかに実在したとは思えない生き物の姿が記されているため、現在では妖怪図鑑のようにとられる事も多い文献だ。

計蒙はそんな「山海経」第五中山経八の巻に、光山に住む神であると記されており、龍の頭をした人間の姿をしているという。

しょうという淵にいることが多く、淵に出入りする時には必ず暴風やつむじ風を伴って現れるとされている。

一種の亜人にも思える見た目であるが、暴風を伴うなどやはりその性質は龍神に近いようだ。




日本でも、移動するときや現れる際に暴風雨を伴う龍の伝説が各地に残っている。

三重県桑名市の「一目連」などはその代表格だろう。一目連は常に暴風雨を引き連れて移動する一つ目の龍であると信じられており、一目連を祭る神社は一目連が出入りしやすいように、吹き飛んでしまう可能性の高い入り口の扉をあらかじめ外しているのだ。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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