【妖魔夜話】「はまぐり女房」と「一つ目小僧」

≪はまぐり女房≫

 ハマグリは時折、人間の女に化けて男と所帯を持つという。

 「なんてうちの女房は味噌汁が美味いんだ」と感動した夫が女房の料理姿をこっそりと覗いて愕然とする。
 汁の入った鍋にまたがって・・・「なんてもんを食わせたんだ」と夫が今度は激怒するのである。

 ハマグリの精だった女房は自分のハマグリのダシを入れていたのだ。

 よく女性器はハマグリや赤貝に表現される。また確かに一度手を挟まれると逃げられない事が多い。
 
 「その手は桑名の焼きハマグリ」とは巧く言ったもんである。
 しかし、注意しないとこんな言葉もある「くされハマグリ口が開かぬ」。

 古女房殿をいかすのも、腐らすのも、貴君!男の甲斐性ではなかろうか。




≪一つ目小僧≫

 「一つ目小僧は神への生け贄」という説を唱えたのは柳田国男翁であったであろうか。
 谷川健一氏はそれに対して「タタラ技術者が職業的に片目を痛めやすかった事」から生まれた妖怪とした。

 一つ目小僧は最もシンプルで、最も深い妖怪なのかもしれない。
 諸君はご自身のせがれをつまんでみる際に、真上からしげしげと見た事はあるだろうか。可愛らしい亀頭に尿道があいている。

 そうである。そこに「一つ目小僧」がいるのである。

 つまり「一つ目小僧」とは、少年の思春期における「性への目覚め」が妖怪となっている可能性もあるのではないだろうか。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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