人間の体内に潜み、罪を神に伝える妖怪「三尸」

三尸(さんし)は人間が生まれたときから体内に棲んでいるという三匹の虫で、上尸 、中尸、下尸の三匹あわせて三尸と一括で呼ばれることが多い。

姿に関しては諸説あり、寄生虫のような虫そのものの姿をしているというものもあれば、小さな四足獣・頭が牛で足が一本、口に巻物をくわえている奇妙な獣・立派な身なりをした小さな人間の三匹がセットになっているとする説もある。

この三尸は一年に一度、人が寝ている間に天に上って神に自分の住 んでいる人間の罪を報告し、神はそれに従って人間の寿命を減らすと考えられていた。そのため人々は寿命を減らされないように、三尸が天に昇るとされている日は夜通し起きているか、虫下しで三尸を体から追い出そうとしたという。




この習慣が日本にも伝わり、「庚申(かのえさる)の夜は寝ずに待つ」、『庚申待』の習慣へと変化していった。

なお、江戸時代の絵師鳥山石燕は著書『絵図百鬼夜行』にて庚申待の人々を逆に監視する『しょうけら』という妖怪の姿を描いている。

(山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)




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