カップルで来ると別れるジンクスも!?竜が住む湖、田沢湖

 田沢湖は青森、秋田、岩手の東北三県にまたがる伝説に登場する。

 八郎は八郎潟の主であり、辰子姫は田沢湖である。二人とも巨大な竜の姿をしているとされるが、巨大な人間の姿をとるとする説もある。




 八郎太郎はマタギであり、狩りを生業として暮らしていたが、ある時山の掟を破ってしまい33夜も川の水を飲み続け、33尺もの体をもつ巨大な竜となった。そして、自分の住処として十和田山頂に湖を作った。これが後の十和田湖であり、しばらくは八郎もそこに住んでいたが、神託を受けてやって来た修験者の南祖坊という男と争いになり、敗れて八郎潟に引っ越すことになった。

 さて、秋田県仙北郡には辰子という名の美しい娘が住んでいた。しかし彼女は、自らの美しさが衰えるのを恐れて観音菩薩に願をかける。お告げに寄れば山の泉の水を飲めばよいと言うことであったが、不思議と飲めば飲むほど喉が渇いてしまう。

 気づいた時には、彼女の体は竜の姿になっていた。願いの報いを悟った彼女は泉を広げて湖にし、そこに暮らし始めた。彼女に一目惚れした八郎と南祖坊の間で再び戦いが起こるが、今度は八郎が勝利を得て以降、八郎は冬の間は田沢湖に赴いて辰子姫と共に暮らすようになったという。




 なお、田沢湖にカップルで来ると呪われる、という話がある。理由は湖の主の辰子姫が仲睦まじいカップルの様子を見て、恋人の八郎と会いたくても会えない自分の境遇と比べて嫉妬するからとされている。

 しかし、伝説によれば冬は八郎も冬を越しに田沢湖に赴いているはずなので、冬に来ればむしろ二人が応援してくれる恋愛のパワースポットになるのかもしれない?

(山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

画像©PIXABAY

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