【ビヨンセも信仰!?魔術団体「東方聖堂騎士団」】

 昨今、ハリウッドセレブの間で、とある魔術団体が流行しているらしい。その名も「東方聖堂騎士団」。悪名高き魔術師で、ユリ・ゲラーの師匠とも言われる、アレイスター・クロウリーが再編した魔術団体である。

 伝説のバント、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジは、熱心な信者で、アレイスターが住んでいた家を購入するほど入れ込んだ。

 ビヨンセの夫、ジェイ・Zも敬虔な信者で、自分の作品にアレイスターの言葉やイメージをふんだんにとり入れており、クロージングラインのロカウェアにも「ホルスの目」「バフォメットの頭」「三角の中の神の目(All-Seeing Eye)」をデザインとしてとり入れてた。ビヨンセも心酔していて、父子共に世界的なスターになったのも、魔術の効果もあっての事だという噂もある。




 また、史上最大のチャリティーイベント『ライヴエイド』の発起人であるボブ・ゲルドフの娘、故ピーチーズ・ゲルドフも熱烈な信者であった。彼女は2013年3月11日に、写真共用アプリ「インスタグラム」に、腕に「O.T.O」と彫ったタトゥーと謎のメッセージを掲載した。

 「#93 #テレマ #インスタグラムにいるテレマ信仰者のみなさまにo.t.oを捧げるわ(#93 #Thelema #o.t.o for all my fellow Thelemites on instagram)」

というものである。

 それと共に、魔術師アレイスター・クロウリーが執筆した本へのリンクを貼り、ネット上で大きな波紋を呼んだ。彼女は2014年、4月にヘロイン中毒で25歳の若さで亡くなったが、一説には黒魔術が運気を低下させて悪霊も憑いていたとかー。
 彼女が住んでいた屋敷では度々心霊写真が撮れたという。

【アレイスター・クロウリーと「東方聖堂騎士団」】

 「東方聖堂騎士団」は、20世紀初めに「友愛結社」「宗教団体」として創設。フリーメイソンと関連していた時代もあったが、アレイスター・クロウリーが指導者になり、再編され、最も有名な魔術団体となった。

 アレイスター・クロウリーは、1875年10月12日に、神の主権を強調するカルヴァン主義の両親の元に生まれた。説教師である父親の教えや、厳格なキリスト寄宿学校の生活に嫌気がさし、キリスト教に反発したその反動でオカルトにどっぷりハマっていった。「5歳のとき、生後5時間で死んだ妹の遺体を見てから、オカルト的なものに興味を持つようになった」という説もある。 

 ケンブリッジ大学在学時に、カバラなど近代西洋儀式魔術を集結させた秘密結社「黄金の夜明け団」の創設者の1人、マグレガー・メイザースと親しくなり入団したが、2年後、アレイスターが引き起こした内部紛争にまぎれて脱退した。

 そして、近代西洋魔術において、魔術結社の設立に許可を与える存在である「秘密の首領」を探す放浪の旅に出た。この時、日本にも立ち寄っている。
29歳の時、新婚旅行で訪れたエジプトで、アイワスという名の守護天使と接触し、神懸りのトリップ状態に陥り「法の書」を完成した。更に、32歳で魔術結社「A∴A∴」(銀の星)をロンドンに設立、37歳で「東方聖堂騎士団」に英国支部を設立し指導者の地位につき、組織を再編していった。
 「東方聖堂騎士団」を、「万国共通の同胞愛」に基づき、儀式を通して、「個人の自由」と、その個人の「光明」「智慧」「理知」「知識」「美に通じる力」「勇気」「機知」の発達を獲得するためにつくす、というスタイルを築き、世界で最も有名な魔術結社に育て上げた。




 アレイスターは、34歳の時、妻と離婚したことをきっかけに、結界に頼らぬ無防備魔術や麻薬、酒を使った性魔術にのめり込むようになった。バイセクシュアルだったため、男女問わずセックス・イニシエーションをしまくったとも伝えられている。また、アレイスターは、自身を「大いなる獣666」とも名乗っており、欧米、メキシコ、エジプトなどでも、悪魔を呼び出す儀式と称し、乱交パーティー、少年少女への拷問、獣姦、女性の糞尿を食べるなど、サドマゾ極まりないセックスを繰り広げていた。
 性魔術には、ヘロインやコカイン、アヘンが必需で、アレイスター自身、重度のヘロイン中毒だったと伝えられている。

 こうして、この世のありとあらゆる欲望を謳歌していたアレイスターだったが、ジステンパー(感染症の一種)にかかった猫の血を飲まされた男性信者が死亡したため、警察の捜査が入り、ベニート・ムッソリーニ首相により国外追放されてしまう。激しいバッシングが巻き起こっていたイギリスにも戻れず、72歳で亡くなった時は、ヤク中、赤貧の悲惨な状態だったという。
 
 「東方聖堂騎士団」を密かに信奉するハリウッドセレブは他にも大勢いるという。ルシファーを崇め、魔術を富や名声を入手する道具として駆使して、トップスターの座に着いているのだろうか。
 そして、その代償はどのようなものになるのだろうかー。

(深月ユリア ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

画像©『法の書』表紙より

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