世界を形作り、生命の祖となった巨人【ニジガロ(竜日子)】

 ニジガロ(竜日子)は中国四川省の少数民族の間に伝わる神話の巨人だ。

 世界の始まりの時、暗黒の混沌しかなかった世界に一人の女神、プマリェリという名の女神がいた。

 彼女の子供がニジガロであった。

 ニジガロは暗黒しかない世界を不便だと思い、動物を生け贄に捧げて天の神に祈ったところ、6つの太陽と7つの月が現れた。




 こうして世界は明るくなったのだが、草木がみな枯れてしまう。これは太陽と月が多すぎて、地面が熱くなりすぎて全ての物が焼けてしまうのだと気づいたニジガロは、杉の木に登って銅の弓矢で太陽と月を射落とし、太陽と月は一つずつになったという。

 他にもニジガロは昼と夜の長さを一定にし、世界に秩序をもたらし、人間と虫魚禽獣の区別をつけさせたという。ちなみにニジガロには12人の子供達がおり、彼らは獣や草木、人間の祖先になったとされている。

 ある時ニジガロは、遙か彼方に広々とした「海」があると聞き及んだ。

 それを見たいと考えた彼は天馬スムトドにまたがり広い海のテェパシュロ(太平洋のこと)を目指した。しかし、テェパシュロまで辿り着いた時にスムトドの翼が折れ、ニジガロは天馬と共に海の底深く沈んでしまったという。

(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)




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