見つめられたら死んでしまう 視線と息に毒がある怪物「ゴルゴン」

その目に見つめられると体が石になってしまう怪物、ゴルゴンと言えば多くの人はギリシャ神話の女性の怪物を思い出すだろう。

メデューサの三姉妹は女神に呪いをかけられ、その肌は青銅に、髪は無数の蛇になってしまい、彼女らに見つめられると石になってしまうと恐れられた。




三姉妹のうち末のゴルゴンだけが不死身ではなかったため、英雄ペルセウスによって退治されることとなる。

今ではこちらの伝説の方が有名だが、かつてはゴルゴンと言えば別の怪物であった。古代ローマのプリニウスや17世紀の博物学者トプセルは牛に似た怪物ゴルゴンについて記している。

大きさは牡牛と子牛の間くらい、全身が厚く固いうろこに覆われており、顔は非常に醜いが鼻まで長く垂れ下がったたてがみに覆われ隠されている。厚いまぶたの下にはウシに似た赤い目があり、いつも地面を見つめているという。

草食性で危害が加えられたりしない限り、基本的におとなしいが、天敵に遭遇したり怒り狂うとたてがみを逆立て、その顔を露にし相手を睨み付ける。ゴルゴンの視線には致死性の猛毒が含まれているため、見つめられるたら死んでしまうというのだ。それと言うのもゴルゴンが好んで食べる草には猛毒が含まれているため、体に溜まった毒をこうして身を守るために使うのだという。



さて、文献によればゴルゴンの毒は口から吐息として発されるとも言う。どのみちゴルゴンを怒らせ、その顔が露になることはすなわち死を意味するため、ゴルゴンを見かけても刺激してはならないとされていた。

なお、プリニウスはこの生物をギリシャ語の「下を見る」という言葉からカトブレパスと名づけている。日本では有名なゲームなどの影響で、こちらの名前のほうが有名だろう。

(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)






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