金正男氏を暗殺した「毒」と「道具」の正体とは

 2月14日、韓国政府は北朝鮮の故金正日委員長の長男、金正男氏がマレーシアで殺害されたと発表した。

発表によれば13日の午前9時、マレーシアのクアラルンプール国際空港にて、北朝鮮の女性スパイ2人により毒殺されたとのことである。

 殺害方法に関しては現在も諸説入り乱れている。女性が近づいて顔に毒を染み込ませた布を押し当てたというもの(病院に搬送される間、金正男氏は「目が痛い」と訴えていた)や、握手を求めるなどして接触した女性が仕込んだ毒針で毒を注入した、女性の一人が金正男氏の注意を引いた隙にもう一人の女性が毒針を仕込んだ道具で毒を注入した、等様々な方法がささやかれている。




 北朝鮮では、過去に工作員が対象者の暗殺にペン型の道具などを用いて暗殺を図ったという話が出てきている。
 2012年の米CNNテレビ(電子版)の報道によれば、一見ボールペンのように見える道具のキャップ部分をひねれば針が飛び出すという仕組みが内蔵されており、筋弛緩作用のある毒物により全身が麻痺して窒息する致死性の高いものだという。

 他にも万年筆や小型のLED懐中電灯に銃を仕込んでいる道具もあり、こちらは射程約10メートルほどながら弾丸や針を打ち出すものとなっている。
 このような毒を用いた暗殺方法は旧ソ連などでよく行われていたものなので、北朝鮮も参考にしたのではないかと見られている。

 これらの道具は韓国や中国大陸で発見された脱北者の男性が所持していたことで明るみになった。
 北朝鮮の工作員が、国外に脱北した男性に北朝鮮内部に残っている家族の待遇を保証する代わりに、重要な脱北者や反北朝鮮運動に携わる人物の殺害を持ちかけて渡したのだという。




 あえて北朝鮮国内では普通の一般人だった脱北者を使うことで、工作員本人や工作員に指示を出している上部へ繋がらないようにする目論見があったものと思われている。

 なお、実行犯の女性2人は逃走中であるという。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)




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