山の中腹に向かってお祈り 仕事運のパワースポット『忌部神社』

 古くは延喜式にも名を残す式内社であり、現在でも宮内庁の人々が訪れ、式典を行う事もある。そして、ちょっと変わったお参りの方法があることでも知られている。普通、神社では本殿に向かってお参りするものだが、ここではお社から眉山の方に向かって祈願するとより叶う、と言われているのだ。

 実は、忌部神社は式内社でありながら、中世以降は戦火などで所在が不明となってしまい、近世以降は式内社の忌部神社を名乗る神社が複数存在することとなってしまった。そこで各所の忌部神社が協議の末、明治18年に眉山中腹、今回4つ目のパワースポットとして紹介している金刀比羅神社から上に登ったあたりに社地を定めたのである。そのため、ちょっと本気で叶えたい、真面目なお願いをしたい時は社地のある眉山の方に向いて手を合わせると良い、と言われているのだ。




 近世の紆余曲折故に社地が複数ある忌部神社だが、パワーは本物。御祭神の天日鷲神は阿波忌部氏の祖神にして、天照大神が天岩戸にお隠れになった時に弦楽器を奏でて天照大御神吉兆の鳥を呼んだという伝説を持つ神様だ。紡績業を初めとする産業・商業の守り神とされているので、仕事のスキルアップを願う人にはうってつけの神社ではないだろうか。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

※画像は天照大御神ウィキペディアより




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