40年前の正月に起きた怪事件「青酸コーラ無差別殺人事件」

昨日の1月4日はたいていの企業や団体に於いて仕事始めだったが、今から40年前のこの日に、奇妙な事件が起きた。

1977(昭和52)年1月3日午後11時半頃、東京都港区で新幹線の車内食堂でアルバイトをしていた男子高校生が、他の仕事仲間と帰宅中品川駅近くの公衆電話の側に未開封のコーラの瓶が置いてあるのを発見。宿舎に持ち帰り、翌4日に開封して飲んだ。だが、一口目で「腐っている」としてすぐに吐き出し、口をすすいだが直後に昏倒。意識不明の重体となり、直ちに病院に運ばれ処置が行われたが、まもなく死亡してしまった。死因は青酸中毒だった。

4日朝、亡くなった男子高校生がコーラの瓶を拾った電話ボックスから北に約600m離れた路上で、40代作業員の男性が倒れているのが発見された。こちらも病院に運ばれたが死亡が確認され、近くに同様のコーラの瓶が発見された。こちらのコーラからも青酸が検出されたため、警察は同様の犯人による犯行と断定。また周辺を捜査すると、同じ品川区で同様のコーラを拾った学生がおり、このコーラからも青酸反応が検出された。




正月早々に起きたこれら複数の事件より、何者かが無差別に毒殺を行っているのではないかと警察は判断し、捜査を行った。毒物が入れられているのがコーラであることから若者や、青酸化合物を手に入れやすい職種の人々が捜査対象となったが、いずれも物証が乏しく犯人は分からなかった。

約1ヶ月後の2月13日、大阪で会社員の男性が青酸入りのコーラを飲んで昏倒、病院で一命を取り留めるも後にガス自殺するという事件が起きている。亡くなる直前、男性は家族らに「東京の事件を知っていたのにこのような事態になって世間に顔向けできない」と漏らしていたそうだが、行動に不明な点が多く、模倣犯だったのではないかとする節もある。

この後も東京で青酸入りで脅迫文らしきものが添えられたチョコレートが発見されるなど、数件同様の事件が起きているが、犯人は特定できないままであった。そして、1992(平成4)年1月4日をもって、事件は時効を迎えている。

果たして、無差別に青酸入りの飲み物やお菓子をばらまいたのは何者だったのか。その意図はなんだったのか。全ては40年経った今でも不明のままだ。

(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)




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