昭和の人気女優A、かつては大作映画や人気ドラマの主演を張っていたが、平成以降は仕事に恵まれず、収入もガタ落ちの状態だ。
全盛期はメイク、スタイリスト、付き人、マネージャーなど五人、六人を引き連れ、各局を大名行列して歩いていたAには数々の伝説があった。
エレベーターにその局の役員が先に乗っていたのを、鋭い目つきで降ろさせ、悠々と笑顔でエレベーターに乗り込んだとか。
現場に入っても、スタッフに挨拶せず、プロデューサーとも直接話さず、マネージャーに耳打ちしてマネージャー経由でしか打ち合わせしなかったなど、その傲慢伝説は凄い。
最近すっかり落ち目になったAが元某局の役員の紹介で、テレビ局や制作会社を回っているが全く相手にされないという。
それは当然である。Aが無視したり、虐めてきたスタッフが今や役員や制作会社の社長になっているからだ。
ADや助監時代に虐められた報復を今、彼らは今まさにAに行っているのだ。因果応報とは正しくこのことであろう。
(串田圭介 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)