【怪談実話】風呂場の亡霊

 あーりんさんは風水師、占い師として大活躍中である。霊感も強く、様々な霊現象にも立ち会ってきている。

 「この話は、なかなか不気味ですよ」彼女は強く筆者に勧めてくれた。

 ある時、彼女は友人から奇妙な話を聞いた。ある映画会社の風呂場に、幽霊が出るという。普通の霊じゃない。声だけの幽霊らしい。




 夜、関係者が一人で風呂に入っていると…。いきなり霊から声をかけられるのだ。
 某関係者は、こう思っていた。(そんな噂は、どの会社にもあることで、馬鹿馬鹿しいことだ)こう断定し、大して気にはしていなかった。

 ある日、その人が風呂に入っている時のこと。不意に、背後から声が聞こえた。

 「石鹸貸してください」

 あっ、誰か自分以外にも入ってたんだ。そう思った彼は振り返った。

 「はい、どうぞ」

 泡まみれの石鹸を掴んだまま…、その人は慄然とした。

 「あっ、あれ」




 誰もいない空間がそこに広がっている。無人の空間…。では、あの声はどこから?どうやら、その風呂場に出る亡霊は石鹸に固執しているようだ。

―――「石鹸 貸してください」

 無防備な入浴者に、亡霊が…声をかける。

(あーりん/聞き手 山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

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