妖怪・幽霊

米軍がサンタクロースを監視!?間違い電話から始まった洒落たサービス

21日、神奈川県の米軍横田基地周辺にて、ある「巨大な図形」が出現して話題になった。

米軍機など、飛行している飛行機の航路はGPS等で辿って地図上で確認することが出来るのだが、この日米空軍が描いた航路は一筆書きで家と大きな木、クリスマスツリーをかたどったものだったのだ。




戦闘機では速度が出過ぎてしまうため、このような図形を描くのは至難の業であるが、今回の図形を描いた機体はセスナ機に該当するものであったため、訓練も兼ねて描いてみたものと見られている。

沖縄で米軍所有のオスプレイが不時着する事故が起きた後であるため、危険視する向きや不謹慎だとする意見も出たが、航路で地上に絵を描くという粋な発想に、一足早いクリスマスプレゼントだと好意的に捉える意見が多かった。

さて、そんなアメリカ空軍はクリスマスの期間中、プレゼントを配達するサンタクロースを追跡している事をご存じだろうか。都市伝説で、米軍はUFOのことを隠語でサンタクロースと呼んでおり、一般人には知られないように空を飛んでいるUFOを常に捕捉しているのだ…という話があるが、残念ながらこれはあくまで都市伝説の域を出ない。

しかし、アメリカの航空宇宙防衛司令部NORADは本当に公式サイトを構え、当日はリアルタイムでサンタクロースの行動を追跡する様子を伝えているのだ。

実はこれには発端となった事件がある。1950年代、ある広告主が子供達に向けて「サンタクロースへの電話」という企画の電話回線を開設した。しかし、広告には間違って米軍の中央防衛航空軍基地(CONAD)司令大佐へのホットラインの番号が掲載されてしまったのだ。




クリスマスになって、空軍大佐の元に次から次へとかかってくる子供達の電話。大佐も一度は面食らったものの、極座標でサンタの現在地を答えるよう部下に指示を出し、「サンタクロースは今、この辺りを飛んでいるよ」と教えてあげたのだという。電話番号の間違いから始まったこの企画は好評を博し、今ではアメリカ空軍も公式サイトを構えて壮大なネタとして「サンタクロースの捕捉」を行っている。

クリスマス当日は、公式サイトであなたもサンタクロースの動向を確認してみてはいかがだろうか。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

公式サイト Official NORAD Santa Tracker http://www.noradsanta.org/