トイレを覗く玉子の妖怪!?韓国の都市伝説「タルギャル鬼神」

 日中韓の三カ国では、昔から交流があったこともあって様々な妖怪にまつわる伝説や伝承が互いの国に姿を変えて伝わっている。
 例えば中国には「水鬼」という川の妖怪がいるが、日本の河童と特徴が似ており、また日本の伝承が詳しいこともあって、「水鬼」を紹介する際に日本の河童の解説がなされることもある(ちゃんと河童が日本の妖怪である事にも触れている)。日本で「中国の妖怪」として「水虎」が伝わり、紹介されているのと同様のケースだ。

 勿論それは現代でも変わらない。日本で昭和の小学生を怖がらせ、ブームになった「口裂け女」が90年代に韓国に輸入され、都市伝説として多くの人々を怖がらせた事もあったという。なお、韓国の口裂け女は整形手術に失敗した、と言うことになっていたようだ。日本では口裂け女の口が裂けてしまった理由は諸説合ったが、整形外科が多い韓国故に「手術ミス」が採用されたのだろうか。




 勿論、中には独創的なお化けも存在している。

 韓国における学校怪談の妖怪に『タルギャル鬼神』という妖怪がいる。別名「卵鬼神」とも呼ばれているもので、日本の学校怪談の代表的な妖怪『トイレの花子さん』ぐらいメジャーな存在である。

 その姿は名前の通り卵の形をしており、常に逆立ちしている。卵型の体からは細長い手足が伸びていて、逆立移動する際には「 コツコツコツ」という音を立てながら移動する。

 韓国の某学校の生徒が、お化けが出ると噂が流れている学校のトイレに入っていた。特に一番危ないという最も奥の個室に入っていた。そのうち「コツコツコツ」といった音を立てながら怪人がトイレに入ってきた。怪人はひとつひとつトイレの個室を確認していく。

「あっ、いない…」と言いながら怪人は移動していく。恐怖に震える女生徒であったが、自分がいる個室がノックされる音が聞こえてきた。だが、なんの反応もない。

(おかしい、いなくなったのかしら)

と、女生徒が個室のドアの下のすき間から覗くと、『タルギャル鬼神』と目があってしまった。顔が上下逆に付いているため、下から覗き込んでいたのである…というものだ。




 日本でも同様の話はあるが、上から覗き込んでくるのが大半だ。妖怪が覗き込んでくる方向が、上下が逆になっている点が興味深い。

 また、この卵という象徴的な姿は、未成熟な生徒たちの比喩ではないだろうかと、山口敏太郎氏は推察している。

 学校に出現するという状況も、学歴が人生の最優先事項である韓国らしい怪人である。

(監修:山口敏太郎 / 田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)




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