【妖怪ウォッチ研究序説】悪夢を食べて、安眠をもたらすだけじゃない「バク」

※本コラムはゲーム作品「妖怪ウォッチ1~3」をアカデミックに解析し元ネタの特定ほか妖怪伝承について解説していくコーナーです。

妖怪ウォッチで「人の『夢』をご飯にしている妖怪」と紹介されているバクは、昔から悪夢を食べてくれる縁起のいい妖怪だとされている。なので、厳密にはレア妖怪の白いバクことハクの方が本来の性質に近いといえるだろう。




獏も本来は中国原産で、妖怪と言うよりは縁起の良い獣として伝えられていた。姿は象の鼻、犀の目、虎の足、熊の体に牛の尾を持つといわれ、かなり迫力のある姿をしている。獏は非常に頑丈な体をしており、鉄や銅などの金属を食べてしまうとされていた。

そして獏の毛皮には邪悪なものを遠ざける性質があり、中国では枕などの寝具に獏の毛皮を使うと病気や邪気を遠ざけることができると信じられていた。もっとも本物の獏の毛皮を手に入れるのは非常に困難なことであったため、獏の姿を描いた絵を飾って邪気をはらうという風習が生まれたという。

また、中国には似た名前で夢を食べてしまう神様の伝説がある。この風習と神様の伝説が日本に伝わり、同一視されるようになって「悪夢を食べてくれる縁起の良い妖怪」獏の伝説が定着していったと考えられている。




お正月の初夢が良い夢だとその年は一年中良い年になると今でも考えられているが、江戸時代には獏の絵を枕の下に入れておくと良い初夢を見ることができると考えられていた。

もし、悪夢に悩まされている時や良い夢を見たい時は、獏の姿を描いた絵を枕の下に入れてみるのもいいかもしれない。

(黒松三太夫  ミステリーニュースステーションATLAS編集部 寄稿・ミステリーニュースステーションATLAS)


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