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ガッツ星人、タッコングをデザインした美術監督 池谷仙克さん死去

10月25日、美術監督の池谷仙克(いけやのりよし)さんが亡くなったことがわかった。

女優のひし美ゆり子さんのブログによると円谷プロの広報から発表があり腸閉塞で亡くなったという。




池谷さんは主に映画およびテレビ作品の美術を担当。1967年の『ウルトラセブン』および1971年の『帰ってきたウルトラマン』では怪獣デザインも行っていた。

池谷さんの怪獣デザインは「アギラ」といった王道なものから、首が2本生えている「パンドン」(注:当時の技術的な問題から二口の怪獣にリデザインされている)、全身が丸い「タッコング」、虫が逆立ちをしたようなデザインの「ツインテール」など独創的な怪獣を多数デザインし画集なども発売されていた。




映画作品では実相寺昭雄、相米慎二、篠田正浩、鈴木清順ら個性派の監督と組むことが多く作品に華を添えていた。晩年は実相寺昭雄監督(2006年没)の会社、株式会社コダイの代表を務めていた。

ご冥福をお祈りいたします。

(文:望月歌寿彦 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)